“灌漑”の読み方と例文
読み方割合
かんがい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本の稲作いなさく灌漑かんがい様式は、その発達の跡にかんがみて、明らかに四段階に分かれており、しかも現在なおこの四つの型がならび存している。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
灌漑かんがいの便に乏しく、毎年梅雨期に入ると雨水が氾濫はんらんして水害に悩まされている吉良郷の住民のために丘陵の起伏を利用して築いた堤防である。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
それが田畑を灌漑かんがいして、また集って多那川に落ちるその小さな流れであります。ゆるい流れの渚から水へかけて黒い羽根が飛び散っています。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)