尾崎士郎
		1898.02.05 〜 1964.02.19
	“尾崎士郎”に特徴的な語句
      如何
      鬨
      后
      甲冑
      切斑
      如何
      内裏
      噂
      軍
      舎人
      伽藍
      流人
      落人
      況
      鞘
      田舎
      輩
      轟
      木
      辿
      尤
      仰有
      謀叛
      真似
      苔
      搦手
      鐙
      重籐
      無慚
      讒言
      鎧
      御簾
      舅
      座主
      簾
      日吉
      讃岐
      太刀
      鏑矢
      頭中将重衡
      入水
      侘
      池禅尼
      狩衣
      天狗
      閻魔
      呑気
      昨日
      盛次
      唐綾縅
	著者としての作品一覧
		
				
					秋風と母(新字新仮名)
読書目安時間:約12分
昼少し過ぎてから母の容体が急に変ってきた。妻が呼びに来たので私が慌てて下の家へおりていったときには母は敷きっぱなしになっている小さい蒲団の上に身体をえびのように曲げてしゃがみ、絶え …
			
			読書目安時間:約12分
昼少し過ぎてから母の容体が急に変ってきた。妻が呼びに来たので私が慌てて下の家へおりていったときには母は敷きっぱなしになっている小さい蒲団の上に身体をえびのように曲げてしゃがみ、絶え …
				
					生きている忠臣蔵:――忠臣蔵は何故流行するか――(旧字旧仮名)
読書目安時間:約14分
忠臣藏を上演、もしくは上映すれば必ず大當りをとるといふのが今や一定不變の興行常識とされてゐる。 原作者の竹田小出雲(二代目出雲)も、これだけの魅力と影響力を後世に持續し得るとは夢に …
			
			読書目安時間:約14分
忠臣藏を上演、もしくは上映すれば必ず大當りをとるといふのが今や一定不變の興行常識とされてゐる。 原作者の竹田小出雲(二代目出雲)も、これだけの魅力と影響力を後世に持續し得るとは夢に …
				
					運命について(新字新仮名)
読書目安時間:約16分
私はT旅館の二階から、四階の屋根裏へ移らなければならなくなった。下宿料が払えなかったからである。宿の番頭は近いうちに日本から私のところへ金が送り届けられることを信じているらしいので …
			
			読書目安時間:約16分
私はT旅館の二階から、四階の屋根裏へ移らなければならなくなった。下宿料が払えなかったからである。宿の番頭は近いうちに日本から私のところへ金が送り届けられることを信じているらしいので …
				
					親馬鹿入堂記(新字新仮名)
読書目安時間:約25分
三十五歳のとき、長女が生れた。昭和八年である。私にとっては、まったく思いがけない出来事だった。そのとき、ある婦人雑誌から、はじめて父親になった感想を求められ、父親たるべき腹の出来て …
			
			読書目安時間:約25分
三十五歳のとき、長女が生れた。昭和八年である。私にとっては、まったく思いがけない出来事だった。そのとき、ある婦人雑誌から、はじめて父親になった感想を求められ、父親たるべき腹の出来て …
				
					河鹿(新字新仮名)
読書目安時間:約8分
川ぞいの温泉宿の離室に泊っている緒方新樹夫妻はすっかり疲れてしまった。彼等はお互いの生活の中から吸いとるかぎりのものを吸いとってしまっていた。愛することにも、憎むことにも彼等にとっ …
			
			読書目安時間:約8分
川ぞいの温泉宿の離室に泊っている緒方新樹夫妻はすっかり疲れてしまった。彼等はお互いの生活の中から吸いとるかぎりのものを吸いとってしまっていた。愛することにも、憎むことにも彼等にとっ …
				
					風蕭々(新字新仮名)
読書目安時間:約58分
月のかげが低い屋根に落ちている。場所は博多、中洲の水茶屋、常盤館の裏門の前で俥のとまる音がした。——入ってきたのは洗いざらしの白い薩摩絣を着ながしにした長身肥大の杉山茂丸である。杉 …
			
			読書目安時間:約58分
月のかげが低い屋根に落ちている。場所は博多、中洲の水茶屋、常盤館の裏門の前で俥のとまる音がした。——入ってきたのは洗いざらしの白い薩摩絣を着ながしにした長身肥大の杉山茂丸である。杉 …
				
					学校騒動(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間13分
その年(大正六年)、二十歳になったばかりの西方現助は、ある日の午後、寄宿舎の門を出て鶴巻町の大通りへぬけようとする曲り角で彼の先輩である東山松次郎に会った。東山は浴衣を着て両袖を肩 …
			
			読書目安時間:約1時間13分
その年(大正六年)、二十歳になったばかりの西方現助は、ある日の午後、寄宿舎の門を出て鶴巻町の大通りへぬけようとする曲り角で彼の先輩である東山松次郎に会った。東山は浴衣を着て両袖を肩 …
				
					現代語訳 平家物語:14 解説(新字新仮名)
読書目安時間:約4分
私は、子供の頃から薩摩琵琶が好きだったので、大きくなってから自分で弾奏をやりながら歌ったこともある。もちろん、音痴の私が、うたうことのうまい道理はないが、三十をすぎてから、偶然の動 …
			
			読書目安時間:約4分
私は、子供の頃から薩摩琵琶が好きだったので、大きくなってから自分で弾奏をやりながら歌ったこともある。もちろん、音痴の私が、うたうことのうまい道理はないが、三十をすぎてから、偶然の動 …
				
					菎蒻(新字新仮名)
読書目安時間:約47分
底冷えのする寒さで眼がさめた。夢からさめたあとの味気なさのせいでもあるが横の蒲団に枕をならべて眠っている妻と子供の顔が鈍い電灯の灯かげの中にたよりなくうきあがって見える。自分の力で …
			
			読書目安時間:約47分
底冷えのする寒さで眼がさめた。夢からさめたあとの味気なさのせいでもあるが横の蒲団に枕をならべて眠っている妻と子供の顔が鈍い電灯の灯かげの中にたよりなくうきあがって見える。自分の力で …
				
					三等郵便局(新字新仮名)
読書目安時間:約40分
兄よ。あなたがこの世に生きていないことが、どんなにわたしの心を悲しくすることか。その悲しみのためにこの一つの計画に対するわたしの情熱までがいかに減殺されることか。何故ならわたしが試 …
			
			読書目安時間:約40分
兄よ。あなたがこの世に生きていないことが、どんなにわたしの心を悲しくすることか。その悲しみのためにこの一つの計画に対するわたしの情熱までがいかに減殺されることか。何故ならわたしが試 …
				
					十三夜:――マニラ籠城日記(新字新仮名)
読書目安時間:約28分
十二月七日。椰子の葉が風にゆれている。ブルー・バードの河岸はいつも見る同じ風景ではあったが、鳴りをしずめた自然の中にさえ無気味な影がちらついている。ブルー・バードの並木道へ出るとさ …
			
			読書目安時間:約28分
十二月七日。椰子の葉が風にゆれている。ブルー・バードの河岸はいつも見る同じ風景ではあったが、鳴りをしずめた自然の中にさえ無気味な影がちらついている。ブルー・バードの並木道へ出るとさ …
				
					鶺鴒の巣(新字新仮名)
読書目安時間:約9分
鶺鴒が街道に沿った岩かげに巣をつくった。背のびをしなくても手の届くほどの高さであるが、今まで誰れも気がつかなかったらしい、ということをある夕方瀬川君が来て話した。瀬川君の宿と南里君 …
			
			読書目安時間:約9分
鶺鴒が街道に沿った岩かげに巣をつくった。背のびをしなくても手の届くほどの高さであるが、今まで誰れも気がつかなかったらしい、ということをある夕方瀬川君が来て話した。瀬川君の宿と南里君 …
				
					滝について(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
瀧は没落の象徴である。その没落がいかに荘厳であるかということについて説こう。 私は一日天城の峻嶺を越え、帰途、山麓の雑木林の中の細径に、しめやかな落葉のにおいを踏んで浄簾の瀧の前に …
			
			読書目安時間:約2分
瀧は没落の象徴である。その没落がいかに荘厳であるかということについて説こう。 私は一日天城の峻嶺を越え、帰途、山麓の雑木林の中の細径に、しめやかな落葉のにおいを踏んで浄簾の瀧の前に …
				
					坪田譲治の味(新字新仮名)
読書目安時間:約11分
私の文壇生活をとおして、交遊関係の、もっとも古いのは坪田君であるかも知れぬ。大正十一年か、十二年か、——数えて、そろそろ四十年になる筈だ。今まで、そんなことを考えてみたこともなかっ …
			
			読書目安時間:約11分
私の文壇生活をとおして、交遊関係の、もっとも古いのは坪田君であるかも知れぬ。大正十一年か、十二年か、——数えて、そろそろ四十年になる筈だ。今まで、そんなことを考えてみたこともなかっ …
				
					土俵の夢(新字新仮名)
読書目安時間:約9分
去年(昭和二十一年)の歳末、鈴木信太郎さんがひょっこりやってきて一杯飲みながら、いろいろな画を描いていってくれた。鈴木さんがびっこをひきながら私の住む伊東の町はずれまで来るのは並大 …
			
			読書目安時間:約9分
去年(昭和二十一年)の歳末、鈴木信太郎さんがひょっこりやってきて一杯飲みながら、いろいろな画を描いていってくれた。鈴木さんがびっこをひきながら私の住む伊東の町はずれまで来るのは並大 …
				
					叛骨・中野正剛:――主観的な覚え書き(新字新仮名)
読書目安時間:約36分
年譜によると、中野正剛が、衆議院議員に初当選したのは大正九年五月だった。議会における処女演説が、新人政治家としての彼の存在に鮮烈な印象をあたえたのは、同じ年の七月に召集された第四十 …
			
			読書目安時間:約36分
年譜によると、中野正剛が、衆議院議員に初当選したのは大正九年五月だった。議会における処女演説が、新人政治家としての彼の存在に鮮烈な印象をあたえたのは、同じ年の七月に召集された第四十 …
				
					本所松坂町(新字新仮名)
読書目安時間:約56分
吉良の殿様よい殿様 赤いお馬の見廻りも 浪士にうたれてそれからは 仕様がないではないかいな、—— 巷間に流布されている俗謡は吉良郷民の心理を諷したものであろう。まったく仕様がない。 …
			
			読書目安時間:約56分
吉良の殿様よい殿様 赤いお馬の見廻りも 浪士にうたれてそれからは 仕様がないではないかいな、—— 巷間に流布されている俗謡は吉良郷民の心理を諷したものであろう。まったく仕様がない。 …
				
					蜜柑の皮(新字新仮名)
読書目安時間:約23分
わざわざおいで下さいましてお目にかかるのは始めてのように思いましたが、こうやってはなしをしているうちにだんだんおもいだしてまいりました。ふしぎなものですね。今夜はすっかりわすれてい …
			
			読書目安時間:約23分
わざわざおいで下さいましてお目にかかるのは始めてのように思いましたが、こうやってはなしをしているうちにだんだんおもいだしてまいりました。ふしぎなものですね。今夜はすっかりわすれてい …
				
					早稲田大学(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間15分
新秋の一日、——私は大隈会館の庭園の中を歩いていた。午後の空が曇っているせいか、手入れの行きとどいた庭園でありながら、何となく荒廃したかんじが視野の中にあふれている。昔は樹立のふか …
			
			読書目安時間:約1時間15分
新秋の一日、——私は大隈会館の庭園の中を歩いていた。午後の空が曇っているせいか、手入れの行きとどいた庭園でありながら、何となく荒廃したかんじが視野の中にあふれている。昔は樹立のふか …
				
					早稲田大学について(新字新仮名)
読書目安時間:約18分
批判という言葉に拘泥すると、早稲田大学という特定な学校形式はまったく存在のないものになってしまう。特に学生のもつ生活内容が、内側から生ずる思想や情熱の環境によって基礎づけられること …
			
			読書目安時間:約18分
批判という言葉に拘泥すると、早稲田大学という特定な学校形式はまったく存在のないものになってしまう。特に学生のもつ生活内容が、内側から生ずる思想や情熱の環境によって基礎づけられること …
				
					「早稲田大学」凡例(新字新仮名)
読書目安時間:約3分
一、私は少年時代から大隈重信が好きである。彼に取材する歴史的小説を書くことは、この数年来の計画の一つであり、「早稲田大学」は、その重要な骨骼を示すべきものである。昭和二十七年十月、 …
		読書目安時間:約3分
一、私は少年時代から大隈重信が好きである。彼に取材する歴史的小説を書くことは、この数年来の計画の一つであり、「早稲田大学」は、その重要な骨骼を示すべきものである。昭和二十七年十月、 …
翻訳者としての作品一覧
		
				
					現代語訳 平家物語:01 第一巻(新字新仮名)
読書目安時間:約51分
(祇園精舎) 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。おごれる人も久しからず、唯、春の夜の夢のごとし。猛きものもついにはほろびぬ、偏に風の前の …
			
			読書目安時間:約51分
(祇園精舎) 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。おごれる人も久しからず、唯、春の夜の夢のごとし。猛きものもついにはほろびぬ、偏に風の前の …
				
					現代語訳 平家物語:02 第二巻(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間11分
治承元年五月五日、叡山の座主、明雲大僧正は、宮中の出入りを差しとめられた。同時に、天皇平安の祈りを捧げるために預っていた、如意輪観音の本尊も取上げられた。更に検非違使庁を通じて、神 …
			
			読書目安時間:約1時間11分
治承元年五月五日、叡山の座主、明雲大僧正は、宮中の出入りを差しとめられた。同時に、天皇平安の祈りを捧げるために預っていた、如意輪観音の本尊も取上げられた。更に検非違使庁を通じて、神 …
				
					現代語訳 平家物語:03 第三巻(新字新仮名)
読書目安時間:約60分
治承二年の正月がやってきた。宮中の行事はすべて例年の如く行われ、四日には、高倉帝が院の御所にお出でになり、新年のお喜びを申し上げた。こうして表面は、いつもながらの目出度い正月の祝賀 …
			
			読書目安時間:約60分
治承二年の正月がやってきた。宮中の行事はすべて例年の如く行われ、四日には、高倉帝が院の御所にお出でになり、新年のお喜びを申し上げた。こうして表面は、いつもながらの目出度い正月の祝賀 …
				
					現代語訳 平家物語:04 第四巻(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間3分
治承四年正月一日、法皇の鳥羽殿には、人の訪れる気配もなかった。入道相国の怒り未だとけず、公卿たちの近づくのを許さなかったし、法皇も清盛をはばかっておられたからである。正月の三日間と …
			
			読書目安時間:約1時間3分
治承四年正月一日、法皇の鳥羽殿には、人の訪れる気配もなかった。入道相国の怒り未だとけず、公卿たちの近づくのを許さなかったし、法皇も清盛をはばかっておられたからである。正月の三日間と …
				
					現代語訳 平家物語:05 第五巻(新字新仮名)
読書目安時間:約52分
京都の街は公卿も庶民も動揺した。治承四年六月三日の日、天皇は福原へ行幸し、都うつりさせ給うとのことである。都うつりの噂はかねて流れてはいたが、まだまだ先のことであると人々は思ってい …
			
			読書目安時間:約52分
京都の街は公卿も庶民も動揺した。治承四年六月三日の日、天皇は福原へ行幸し、都うつりさせ給うとのことである。都うつりの噂はかねて流れてはいたが、まだまだ先のことであると人々は思ってい …
				
					現代語訳 平家物語:06 第六巻(新字新仮名)
読書目安時間:約37分
治承五年の正月が来た。今年の内裏の正月の淋しさは又格別で、うち続く兵乱のあとでは、正月を祝う心持にもならず、拝賀の式はとりやめ、主上も出御されず、例年の宴会さえ行なわれなかった。陰 …
			
			読書目安時間:約37分
治承五年の正月が来た。今年の内裏の正月の淋しさは又格別で、うち続く兵乱のあとでは、正月を祝う心持にもならず、拝賀の式はとりやめ、主上も出御されず、例年の宴会さえ行なわれなかった。陰 …
				
					現代語訳 平家物語:07 第七巻(新字新仮名)
読書目安時間:約45分
寿永二年三月上旬、同じ源氏同志の木曽義仲と兵衛佐頼朝との仲にひびが入った。頼朝は、義仲を討つために十万余騎を引き連れて、信濃国へ乗込んでいった。驚いた義仲は、依田城を出ると、信越の …
			
			読書目安時間:約45分
寿永二年三月上旬、同じ源氏同志の木曽義仲と兵衛佐頼朝との仲にひびが入った。頼朝は、義仲を討つために十万余騎を引き連れて、信濃国へ乗込んでいった。驚いた義仲は、依田城を出ると、信越の …
				
					現代語訳 平家物語:08 第八巻(新字新仮名)
読書目安時間:約60分
寿永二年七月二十四日夜半、後白河法皇は按察使大納言資賢の子息右馬頭資時ただ一人を供にして、折からの闇にまぎれ人目を忍んで、御所を出た。行先は鞍馬の奥である。迎えた鞍馬寺の僧たちは突 …
			
			読書目安時間:約60分
寿永二年七月二十四日夜半、後白河法皇は按察使大納言資賢の子息右馬頭資時ただ一人を供にして、折からの闇にまぎれ人目を忍んで、御所を出た。行先は鞍馬の奥である。迎えた鞍馬寺の僧たちは突 …
				
					現代語訳 平家物語:09 第九巻(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間22分
寿永三年正月一日、法皇の御所は大膳大夫成忠の宿所、六条西洞院であるから御所としての体裁は整っていない。それ故、院の拝礼もなく、また内裏での行事である小朝拝も行なわれなかった。 屋島 …
			
			読書目安時間:約1時間22分
寿永三年正月一日、法皇の御所は大膳大夫成忠の宿所、六条西洞院であるから御所としての体裁は整っていない。それ故、院の拝礼もなく、また内裏での行事である小朝拝も行なわれなかった。 屋島 …
				
					現代語訳 平家物語:10 第十巻(新字新仮名)
読書目安時間:約59分
一の谷の合戦で討たれた平家一門の首が都に帰ってきたのは、寿永三年二月七日である。 この噂を伝え聞いた平家の縁者たちは、一体誰の首が帰ってくるのだろう、自分にゆかりのある者でなければ …
			
			読書目安時間:約59分
一の谷の合戦で討たれた平家一門の首が都に帰ってきたのは、寿永三年二月七日である。 この噂を伝え聞いた平家の縁者たちは、一体誰の首が帰ってくるのだろう、自分にゆかりのある者でなければ …
				
					現代語訳 平家物語:11 第十一巻(新字新仮名)
読書目安時間:約1時間6分
元暦二年の正月が来た。九郎大夫判官義経は、法皇の御所に行き、大蔵卿泰経朝臣へ奏上を頼んだ。 「平家一門は、神、仏からも見放され、君にも捨てられて、都を落ち、西海の波の上に漂う落人と …
			
			読書目安時間:約1時間6分
元暦二年の正月が来た。九郎大夫判官義経は、法皇の御所に行き、大蔵卿泰経朝臣へ奏上を頼んだ。 「平家一門は、神、仏からも見放され、君にも捨てられて、都を落ち、西海の波の上に漂う落人と …
				
					現代語訳 平家物語:12 第十二巻(新字新仮名)
読書目安時間:約39分
本三位中将重衡は、伊豆の狩野介宗茂の許に預けられたままになっていたが、南都の大衆が、しきりに、その処分を迫ってきているので、頼朝としてもそのままにしておくこともできず、源三位入道頼 …
			
			読書目安時間:約39分
本三位中将重衡は、伊豆の狩野介宗茂の許に預けられたままになっていたが、南都の大衆が、しきりに、その処分を迫ってきているので、頼朝としてもそのままにしておくこともできず、源三位入道頼 …
				
					現代語訳 平家物語:13 灌頂の巻(新字新仮名)
読書目安時間:約14分
(女院御出家) 壇の浦で入水するところを、源氏の兵に救い上げられ、京に帰った建礼門院は、昔とはうって変った侘しい生活を続けていた。 昔、中納言法印慶恵という、奈良の僧が住んでいた坊 …
	読書目安時間:約14分
(女院御出家) 壇の浦で入水するところを、源氏の兵に救い上げられ、京に帰った建礼門院は、昔とはうって変った侘しい生活を続けていた。 昔、中納言法印慶恵という、奈良の僧が住んでいた坊 …
“尾崎士郎”について
		尾崎 士郎(おざき しろう、1898年(明治31年)2月5日 - 1964年(昭和39年)2月19日)は、日本の小説家。新聞連載小説『人生劇場』がヒットし、流行作家になった。
					 
(出典:Wikipedia)
			(出典:Wikipedia)
“尾崎士郎”と年代が近い著者
		
	きょうが誕生日(10月26日)
		織田作之助(1913年)
			今月で没後X十年
		
	今年で生誕X百年
		平山千代子(生誕100年)
			今年で没後X百年
		大町桂月(没後100年)
			富ノ沢麟太郎(没後100年)
			細井和喜蔵(没後100年)
			木下利玄(没後100年)
			富永太郎(没後100年)
			エリザベス、アンナ・ゴルドン(没後100年)
			徳永保之助(没後100年)
			後藤謙太郎(没後100年)
			エドワード・シルヴェスター・モース(没後100年)