治承五年の正月が来た。今年の内裏の正月の淋しさは又格別で、うち続く兵乱のあとでは、正月を祝う心持にもならず、拝賀の式はとりやめ、主上も出御されず、例年の宴会さえ行なわれなかった。陰気に湿った空気が御所の内々を満たし、正月らしい華やかさはどこ …
著者 | 作者不詳 |
翻訳者 | 尾崎士郎 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「世界名作全集 39 平家物語」平凡社、1960(昭和35)年2月12日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約37分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間1分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
額
城
死去
嚮
如何
東
経
一
人
助長
同
御文
最初
無
物詣
辺際
主
今日
偽
南
国母
廻文
忌
按察
敬礼
緒方
翔
財
通信
齢
七宝
仄
今様
仰有
作善
偈
兜
内裏
利益
前司
助茂
勤行
叫喚
否応
呑気
咽喉
唯
喰
嗄声
天狗
寿永
将軍
将門
尊慧
小督
島
布令
帝
彼方
律師
御幸
御簾
応保
怏々
悄然
悪業
慈慧
戸次
所以
文箱
断崖
日吉
昨日
昴星
札
来
松浦
根井
業鬼
槌
母后
洲股
流
流人
流布
溜息
滞
澄憲
無慚
無間
焦躁
燗
田子
甲賀
真似
眷属
瞻望
示現
祇園
神祇
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