“偈”の読み方と例文
読み方割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その月よりも青い死色がみるまに面上へみなぎって来たとき、ふしぎにも少しのみだれもない小声で、光秀は、のあとを、こうつづけた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時に空中に天ありを説いていわく、〈宜しく審諦に観察すべし、卒なる威怒を行うなかれ、善友恩愛離れ、枉害おうがい信に傷苦〉と。
月とか梅とか一字ずつは読めても、文句の全体は校長にもわかるまいと思うようなを、遠慮もなくいずれの凡人の墓にも書いて立てている。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)