“詩偈”の読み方と例文
読み方割合
しげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上野かんづけの国五八迦葉山かせうざん下野しもづけの国五九二荒ふたら山、山城の六〇醍醐だいごみね、河内の六一杵長しなが山、就中なかんづく此の山にすむ事、大師の六二詩偈しげありて世の人よくしれり。
寺の前がすぐ大堰川の流で「梵鐘ぼんしょうは清波をくぐって翠巒すいらんひびく」というすずしい詩偈しげそのままの境域であります。
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
上野の国の迦葉山かしょうざん、下野の国の二荒山ふたらさん、山城の醍醐だいごみね、河内の杵長しなが山、そして、なかでもこの高野山にすんでいるということは、大師のお詠みになった詩偈しげにもあって