“上野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うえの36.0%
こうずけ31.3%
うへの15.3%
かうづけ7.3%
あがの2.0%
かみつけ2.0%
こうつけ0.7%
うわの0.7%
かうずけ0.7%
かうつけ0.7%
かんづけ0.7%
こうづけ0.7%
ウハノ0.7%
カウヅケ0.7%
コウズケ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋になると上野うえのに絵の展覧会が始まる。日本画の部にはいつでも、きまって、いろいろの植物を主題にした大作が多数に出陳される。
からすうりの花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
熊谷直実くまがいなおざね蓮生れんしょうをはじめ、甘糟あまかす太郎忠綱、宇都宮うつのみや頼綱、上野こうずけ御家人ごけにん小四郎隆義、武蔵の住人弥太郎親盛やたろうちかもり、園田成家なりいえ、津戸三郎為盛ためもり
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上野うへの戦争後せんそうご徳川様とくがはさま瓦解ぐわかい相成あひなりましたので、士族しぞくさんがたみな夫々それ/″\御商売ごしやうばいをお始めなすつたが、おれなさらぬからうまくはまゐりませぬ。
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
四、鉱業人は、上野かうづけ国待矢場両堰水利土切会と契約し、自費を以て両堰水門内に沈澱場を設け、時々之を浚渫しゆんせつすべき準備中なり。
政治の破産者・田中正造 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
例えば肥前の唐津からつや、または現川うつつがわや、筑前の上野あがのや、筑後の八代やつしろの如き、昔の勢いは過ぎ去りました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
間もなく、辛うじて身を起し、『明治四十一年浅間山へのぼる。雲の海の上にあらはるる信濃のやま上野かみつけのやま下野しもつけの山』『明治四十一年十一月とおぼえておけ。日本新聞に出てゐる』
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
全軍殆んど覆没し、陣代の高森上野こうつけ婿むこしゅうとよしみを以てあわれみを敵の桑折(福島附近の桑折こおりにあらず、志田郡鳴瀬川附近)
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
上野うわのからだと、全く春が、山に来た、里に来た、野にも来たって、感じだろうからね」
澪標 (新字新仮名) / 外村繁(著)
利根とね水源すゐげん確定かくていし、越後えちごおよ岩代いわしろ上野かうずけの国境をさだむるを主たる目的もくてきとなせども、かたは地質ちしつ如何いかん調査てうさし、将来しやうらい開拓かいたくすべき原野げんやなきやいなや良山林りやうさんりんありやいなや
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
四衛府兵をして夜をいましめしめられ、其三年には上野かうつけに群盗が起り、延喜元年には阪東諸国に盗起り、其三年には前安芸守さきのあきのかみ伴忠行は盗の為に殺され、其前後博奕ばくち大に行はれて
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
上野かんづけの国五八迦葉山かせうざん下野しもづけの国五九二荒ふたら山、山城の六〇醍醐だいごみね、河内の六一杵長しなが山、就中なかんづく此の山にすむ事、大師の六二詩偈しげありて世の人よくしれり。
師冬は上野こうづけに蜂起した敵共を追い散らすために、鎌倉を出発してゆく途中で、味方の多くは心変わりして同士撃ちが始まった。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ウヲをイヲともいひ、或る地方では上野ウハノをイワノと發音するなど、皆其の例で、イ列からウ列に訛つたのでもなく、ウ列からイ列に訛つたのでもない。
平安朝時代の漢文学 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
ミムナミ晴るゝ 上野カウヅケの山
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
同日 新田義貞、東国上野コウズケニ旗ヲ上ゲル。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)