“士族”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しぞく87.5%
さむらい12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上野うへの戦争後せんそうご徳川様とくがはさま瓦解ぐわかい相成あひなりましたので、士族しぞくさんがたみな夫々それ/″\御商売ごしやうばいをお始めなすつたが、おれなさらぬからうまくはまゐりませぬ。
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
その家は旧士族しぞくふるい家柄の家であった。そこには帝国文庫だの、それに類した本が十冊近くもあって、それがあこがれの的であった。
『西遊記』の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
幸「何か仔細がある事だろう、關善の親類でもありはしないか、鈴木屋の身寄か、士族さむらいさんのお嬢さんのはてだろう」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此の峯松は三年あとに足利栄町に於きましてお瀧と密通して、茂之助夫婦が非業な死を遂げた村上松五郎と云う士族さむらいで、今姿を変えても斯様な悪業を働いて居ります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)