“旧”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
もと45.5%
ふる43.4%
むかし3.2%
きゅう2.3%
2.3%
フル0.9%
モト0.9%
0.6%
きう0.3%
さき0.3%
(他:1)0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“旧”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸30.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.8%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
再びもとへやに戻って、椅子の上に落ち着くと、法水は憮然ぶぜんあごでながら驚くべき言葉を吐いた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
これが反対あべこべだと、もと潜門くぐりもんへ押出されます処でございました。強いて入りますほどの度胸はないので。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あんなふるいものは見殺しにするほどの度胸がなければ、新しいものを創生する大業は仕了しおわせられるものではない。」
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ちょうど、中津川の医者で、半蔵がふるい師匠にあたる宮川寛斎が桝田屋ますだやの病人を見に馬籠まごめへ頼まれて来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こんな事情があるにもかかわらず住持の松雲はわざわざ半蔵の隠宅まで案内の徒弟僧をよこすほどのむかしを忘れない人である。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「まずそうです。人民の問屋も、会所も廃させて置いて、御自分ばかりむかしに安んずるような、そんなつもりはないのでしょう。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
然し汽車は釧路くしろまで通うても、駒が岳は噴火しても、大沼其ものはきゅうって晴々はればれした而してしずかな眺である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
宇治は身構えた姿勢を次第にきゅうに戻しながら、鼻筋にふとつんと突き上げるものを感じていた。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
園をかこめる低き鉄柵てっさくをみぎひだりに結いし真砂路まさごじ一線に長く、その果つるところにりたる石門あり。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
たけなる髪をうしろに結びて、りたるきぬへたる帯、やつれたりとも美貌びばうとはが目にも許すべし。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こんな溜め息を洩しながら、大伴氏のフルい習しを守つて、どこまでも、宮廷守護の為の武道の伝襲に、努める外はない家持だつたのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
つまわかれの物語のあはれは、日本人が記録書を持つた時代には、既に知り尽し、聞きフルして居た。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
君モ足モトノ明ルイウチニ、魏ヘ移ッテ、モトノ羅侯子ヲ興スベキデハナイカ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其でまた、とり壊した家も、ぼつ/″\モトに戻したりしたことであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
これはと同僚で有ッた山口なにがしという男で、第一回にチョイトうわさをして置いたアノ山口と同人で、やはり踏外し連の一人。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
雑誌『日本人』に「春」を論じて「我国はと太陰暦を用ゐ正月を以て春の初めと為ししが」云々とあり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
親仁おやぢこれしといふ気組きぐみふたゝまへまはつたが、きうつて貧乏動びんぼうゆるぎもしないので
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あるじ夫婦をあはせて焼亡しようぼうせし鰐淵わにぶちが居宅は、さるほど貫一の手にりてその跡に改築せられぬ、有形ありがたよりは小体こていに、質素を旨としたれどもつぱさきの構造をうつしてたがはざらんとつとめしに似たり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
母「はい、お前方もふりい馴染でがんしたけんども、今度が別れになります、はい有難うござえます、多助や誰かわけもんが大勢来たよ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)