“旧”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
もと45.2%
ふる43.8%
むかし3.3%
きゅう2.5%
2.2%
フル0.8%
モト0.8%
0.6%
きう0.3%
さき0.3%
ふり0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もと一軒いつけん旅店りよてんであつたが、一人女ひとりむすめ評判ひやうばんなのがなくなつてからは看板かんばんはづした
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その時出来る粒の大きさ、水分含有の量などはもとの結晶形によって違うばかりでなく、日射、風、気温、自重、経過時間などによっても著しく異る。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
それ故に一朝利害の標準の変るに従い、ふるき会盟を破って新しき会盟を結び、新しき与国の力を借りて旧き与国を伐つくらいの事は何でも無かった。
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
ふるき代の富貴ふうき栄耀えようの日ごとにこぼたれ焼かれて参るのを見るにつけ、一掬いっきく哀惜の涙をとどめえぬそのひまには
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
先の二度なるよりはこの三度みたびに及べるを、径廷をこがましくも廻らぬ筆の力などをて、むかしに返し得べき未練の吾に在りとや想へる
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
むかしの主人を憐んで、助け起すやうにして、暗い障子しやうじの蔭へ押隠した。其時、口笛を吹き乍ら、入つて来たのは省吾である。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
然し汽車は釧路くしろまで通うても、駒が岳は噴火しても、大沼其ものはきゅうって晴々はればれした而してしずかな眺である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その生垣につづいて、傾きかかった門のひさしには其文字も半不明となった南畝の匾額へんがくきゅうって来りおとなう者の歩みを引き留める。
百花園 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのをかこめる低き鉄柵てっさくをみぎひだりに結ひし真砂路まさごじ一線ひとすじに長く、その果つるところにりたる石門あり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
たけなる髪をうしろに結びて、りたるきぬへたる帯、やつれたりとも美貌びばうとはが目にも許すべし。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こんな溜め息を洩しながら、大伴氏のフルい習しを守つて、どこまでも、宮廷守護の為の武道の伝襲に、努める外はない家持だつたのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
つまわかれの物語のあはれは、日本人が記録書を持つた時代には、既に知り尽し、聞きフルして居た。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
君モ足モトノ明ルイウチニ、魏ヘ移ッテ、モトノ羅侯子ヲ興スベキデハナイカ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其でまた、とり壊した家も、ぼつ/″\モトに戻したりしたことであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
これはと同僚で有ッた山口なにがしという男で、第一回にチョイトうわさをして置いたアノ山口と同人で、やはり踏外し連の一人。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
雑誌『日本人』に「春」を論じて「我国はと太陰暦を用ゐ正月を以て春の初めと為ししが」云々とあり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
親仁おやぢこれしといふ気組きぐみふたゝまへまはつたが、きうつて貧乏動びんぼうゆるぎもしないので
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あるじ夫婦をあはせて焼亡しようぼうせし鰐淵わにぶちが居宅は、さるほど貫一の手にりてその跡に改築せられぬ、有形ありがたよりは小体こていに、質素を旨としたれどもつぱさきの構造をうつしてたがはざらんとつとめしに似たり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
母「はい、お前方もふりい馴染でがんしたけんども、今度が別れになります、はい有難うござえます、多助や誰かわけもんが大勢来たよ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)