“噂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわさ85.1%
うはさ11.6%
うわ2.3%
うは0.4%
ウハサ0.1%
うわき0.1%
さえず0.1%
ゴシップ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……雨はまだ降りつづけていた。僕等は午飯ひるめしをすませたのち敷島しきしまを何本も灰にしながら、東京の友だちのうわさなどした。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うわさに歌われるような恋をして、最後には捨てられたということを、今度始まったことのように口惜くちおしく悲しくばかり思われるのであった。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
るもらぬも、うわさはな放題ほうだい、かぎのおせんならでは、けぬ煩悩ぼんのう
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
それから徐々そろ/\京都きやうとまゐ支度したくをしてりますうちに、新聞で見ましても、人のうはさを聞きましても
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
何故なぜなら、そのころ、さういふ野蠻やばん戰慄せんりつすべきうはさが、世間せけんやかましくつたはつてゐたからだ。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
そのうはさは、たちまち町中にひろがりました。たいへんなさわぎになりました。町中の人たちが、上人さまのいほりの方へおしかけてきました。
エミリアンの旅 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
これだけの大した身なりの婦人で、引取人の無いのは不思議千万せんばんだと署員がうわさし合っているところへ、待ちに待った引取人が現れた。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
フランシスが狂気になったといううわさも、父から勘当を受けて乞食の群に加わったという風聞も、クララの乙女心を不思議に強く打って響いた。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
たとえて申しましょうなら、御本宅や御親類ははちの巣です。其処へ旦那様が石を投げたのですから、奉公人の私まで痛いうわさに刺されました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
支度したくに大金をかけた町長の娘にも光を失はしたお光のうはさは、のぞきカラクリよりも、轆轤首ろくろくびものよりも
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
うはさの令孃ひめれならんれなるべし、さらばうはさもうそにはあらず、うそどころかきしよりは十倍じふばい二十倍もつと
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひとうはさととも彼女かのぢよいたではだん/\その生々なま/\しさをうしなふことが出來できたけれど、なほ幾度いくどとなくそのいたみは復活ふくくわつした。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
さうして、女たちの刈りとつた蓮積み車が、廬に戻つて来ると、何よりも先に、田居への降り道に見た、当麻のムラの騒ぎのウハサである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
近江アフミの都は離れ、飛鳥の都のフタタビ栄えたその頃、あやまちもあやまち。日のみ子に弓引くたくみ、恐しや、企てをなされると言ふウハサが、立ちました。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「隣の九郎助というのは町内でも物持で、しもたや暮しをしているが、人の物などに眼をつける人間じゃありません。その娘のお菊というのが文次郎と変なうわきのある女で、これはちょいと踏めますよ」
「三室銀子は何処どこへ行く——」例のうるさい雀共がそうさえずり交した時、当の三室銀子と左近倉平との結婚話が持ち上ったのです。
そりゃ近所の居酒屋にとびこむのさ。そこはその地方のゴシップの中心だ。そこにあつまってる者共は君に主人から食器洗いの者までの名前を教えてくれるだろう。そうウィリアムソンと云ったね! しかしこの名前は、僕にも何の心当りもないな。