“弱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よわ77.5%
よは3.8%
わか3.3%
よえ2.3%
2.3%
よお1.9%
よわき1.4%
じゃく1.4%
よわり1.4%
じやく0.9%
たらず0.5%
なよ0.5%
ひく0.5%
よぼ0.5%
よわっ0.5%
よわつ0.5%
アエ0.5%
ヨワ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女房かみさんは、よわつちやつた。可恐おそろしくおもいんです。が、たれないといふのはくやしいてんで、それにされるやうにして、またひよろ/\。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そんなによはつちや不可いけない。むかしの様に元気に御成おなんなさい。さうしてちつと遊びに御いでなさい」と勇気をつけた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
人知らぬ思ひに心をやぶりて、あはれ一山風ひとやまかぜに跡もなき東岱とうたい前後ぜんごの烟と立ち昇るうらわか眉目好みめよ處女子むすめは、年毎としごとに幾何ありとするや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
太「はい、伯父様貴方あんたしっかりしねえではいけませんよ、七十八十の爺さまではなし、死ぬなんぞというよええ気を出しては駄目でがんす」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
... 西洋の鳶口や掛矢は先生何と翻訳して善いのか習った事が無いんだからわらあね」「もっともだ」と主人は教師の身の上に引きくらべて同情を表する。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私のようにこんなに弱いもので子供のときから身体からだよおうございましたが、こういうような弱い身体であって別に社会に立つ位置もなし
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
いのちたすかりたるのち春暖しゆんだんにいたればはれやまひとなり良医りやういしがたし。凍死こゞえしゝたるはまづしほいりぬのつゝみしば/\へそをあたゝめ稿火わらびよわきをもつて次第しだいあたゝむべし、たすかりたるのちやまひはつせず。
その城とは、三里じゃく距離きょりをおいて、水屋みずやはらにかりの野陣をしいているのは、すなわち秀吉方ひでよしがた軍勢ぐんぜいで、紅紫白黄こうしびゃくおうの旗さしもの、まんまんとして春風しゅんぷうに吹きなびいていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何しろ体がしのぎよくなったために足のよわりも忘れたので、道も大きに捗取はかどって、まずこれで七分は森の中を越したろうと思う処で五六尺天窓あたまの上らしかった樹の枝から
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此處こゝからもつと便宜べんぎなる、またもつとちか貿易港ぼうえきかう矢張やはり印度國インドこくコロンボのみなとで、海上かいじやう大約おほよそ千二百マイル、それより橄欖島かんらんたうまでは千五百マイルじやく、されば、本艦ほんかん明後晩めうごばんコロンボにいかりとう
その坪は一千たらずで、安く見積っても木ぐるみ一万円が一円でも切れると云うことはなかろうと云うのであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ちりづかのかげのなよぐさ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
昌作の方は、背の高い割に肉がげて、漆黒まつくろな髪をわざとモヂヤ/\長くしてるのと、度のひくい鉄縁の眼鏡を掛けてるのとで二十四五にも見える。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
冬のしのぎは斯う/\とすっぱり教えて、さて私のいえには身寄もなしばゝあよぼくれて居るから、私が命のないのちはお前さん私を親と思って香花こうはな手向たむけ、此処ここな家の絶えぬようにしてお呉んなさらんか
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
誰でも変に感じられるが四五年以前ある僧が此処ここで腹をへらし前へも出られず、後へも戻れず、たちすくみになって、非常によわっていると、参詣の老人がそれを認めて
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
ねつたのとですくなからずよわつ身體からだをドツかとおろすと眼がグラついておもはずのめりさうにした。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
若くアエかな神が、遥かな神の都からさすらうて村に来た。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
コレラ一万イチマン正直ショウジキ、シカモ、バカ、ウタガウコトサエラヌヨワヤサシキモノ、キミヲ畏敬イケイシ、キミノ五百枚ゴヒャクマイ精進ショウジンタマシイユルガゴトオドロキ、ハネキテ、兵古帯ヘコオビズルズルキズリナガラ書店ショテンケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)