“弱(じやく)” の例文
此處(こゝ)から最(もつと)も便宜(べんぎ)なる、また最(もつと)も近(ちか)き貿易港(ぼうえきかう)は矢張(やはり)印度國(インドこく)コロンボの港(みなと)で、海上(かいじやう)大約(おほよそ)千二百哩(マイル)、それより橄欖島(かんらんたう)までは千五百哩(マイル)弱(じやく)、されば、本艦(ほんかん)は明後晩(めうごばん)コロンボに錨(いかり)を投(とう)じ
實(じつ)は、弱(じやく)を、米(こめ)の兩方(りやうはう)へ配(くば)つた粥(かゆ)を書(か)いて、以前(いぜん)、紅葉先生(こうえふせんせい)に叱(しか)られたものがある。「手前勝手(てまへがつて)に字(じ)を拵(こしら)へやがつて——先人(せんじん)に對(たい)して失禮(しつれい)だ。」その叱(しか)られたのは私(わたし)かも知(し)れない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)