“じやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
41.9%
27.9%
持薬16.3%
4.7%
2.3%
治薬2.3%
2.3%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其所そこ下女げぢよが三じやくせま入口いりぐちけて這入はいつてたが、あらためて宗助そうすけ鄭重ていちよう御辭儀おじぎをしたうへ木皿きざらやう菓子皿くわしざらやうなものを、ひとまへいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
裝潢さうくわうにはあふひの紋のあるにしきが用ゐてある。享保三年に八十三歳で、目黒村の草菴さうあんに於て祐天のじやくしたのは、島の歿した享保十一年に先つこと僅に八年である。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「そんな役得でもなきゃ、十手捕縄御返上だ。“子曰く”なんか持薬じやくにするような、悪いやまいはねえ」
じつは、じやくを、こめ兩方りやうはうくばつたかゆいて、以前いぜん紅葉先生こうえふせんせいしかられたものがある。「手前勝手てまへがつてこしらへやがつて——先人せんじんたいして失禮しつれいだ。」そのしかられたのはわたしかもれない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
此處まで語つて、母はあとを言ふことが出來ないで、泣きじやくりになつた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
まへのはぶる/\ふるへる程でもない様だから、平生から治薬じやくに度胸のすわくすりを東京の医者に拵らへて貰つて飲んで見ろ。なほらない事もなからうと云ふのである。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
とらへて詮議すべしと又々本堂へ立歸りコリヤ和尚をしやうかくしたるに相違あるまじサア早く出せたゞし又何れへ落したるや明白めいはくに云へばし云はぬに於ては此方にも了簡れうけんが有るぞと詰寄つめよせけれども住持はなほじやくとして只今申せし通り少しも知らぬことなり然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたくしは九州に居ること三年、又其前後に北支那に従征して、高麗烏のじやくたること蘭軒の説の如くなるを知つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)