“配”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くば50.5%
はい9.1%
8.1%
あてが6.1%
あしら5.1%
2.0%
あて2.0%
2.0%
1.0%
あし1.0%
おこ1.0%
くばり1.0%
1.0%
1.0%
つま1.0%
ぱい1.0%
1.0%
めあは1.0%
めあわ1.0%
わか1.0%
わずら1.0%
1.0%
ツマ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にたゝへておたかくとはいひしぬ歳月としつきこゝろくばりし甲斐かひやうや此詞このことばにまづ安心あんしんとはおもふものゝ運平うんぺいなほも油斷ゆだんをなさず起居たちゐにつけて
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あまつさよひじようじて、三人さんにんおの/\、うち三婦人さんふじんざうゆびさし、勝手かつて撰取よりどりに、おのれにはいして、むねで、うでし、みゝく。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかも彼の態度が惜しいものを半分ひとけてやると、半分無くなるからいやだという風に見えたので、自分はますます変な気持がした。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
後の世にはもつと禄高の多い土地をあてがつて貰ひたく思つてゐたので、かうしてわざわざ使者を立てて、風外を高松に迎へようとしたのだ。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
枯木の幹を横さまに、その周囲に七つ八つの椎茸を描いたもので、円い太腿をした蟋蟀が二つあしらってあった。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
されば我等がこの王國の諸天に分れをるさまは、王(我等の思ひを己が思ひにはしむる)の心にかなふ如く全王國の心に適ふ 八二—八四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その青年と入違いれちがひに、今一人の男が喚び出された。そして同じやうに小包をあてがはれた。
「思へば憎き彼の聴水、重ねて見当らばただ一噬みと、朝夕あけくれ心をばれども、彼も用心して更に里方へ出でざれば、意恨うらみを返す手掛りなく、無念に得堪えず候」ト、いひおわりて切歯はがみをすれば
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
贔屓にして五六度呼びました………すると美代吉はあなた様と深く云い交してある事をの芸者から聞きましたゆえ、何うぞしてわして遣りたいと
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
紫の房々とした葡萄ぶどうの房を描いて、光線をあしらった、そこにばかり日の影がして、明るいようで鮮かな、露垂るばかりの一面の額、ならべて壁に懸けた標本の中なる一輪の牡丹ぼたんくれない
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
差て行にける神ならぬ身の此方には災禍わざはひおこり來て無き名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
くばりかためたる有樣ありさまなれば伊賀亮驚き最早もはや露顯ろけんせしと見たり今は是非に及ばず名も無者なきもの召捕めしとらるゝは末代まつだい迄の恥辱ちじよくなり名奉行と呼るゝ越前守が手に掛らば本望ほんまうなり大坂御城代ごじやうだい京都諸司代御老中迄もあざむきし上は思殘す事更になしと自分じぶんの部屋へ來りてかゞみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
頭から翅の端まで、緋一色のうえに、白で、繊細なアラベスクの模様をした、見たこともない珍奇なものだった。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「十五郎、うれしくて声も出ませぬ。神田の明神裏の篠原梅甫というのがれ合いでござんす。手前、ご案内いたします……」
いでや浮島のヱネチアに往かん、わたつみのつまてふヱネチアに往かん。神よ、我をして復た羅馬に歸らしむることなかれ、我記念の墳墓をとぶらはしむること勿れ。さらば羅馬、さらば故郷ふるさと
向方の隅にゐるお客様が、さつきからあなたの様子を見て、あれは何処の役者なのか、余程六つかしい役でもられたと見えて、可愛想に、酒場に来てまでも稽古に夢中になつてゐる。
痴酔記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
我は心裡しんりにヱネチアの歴史を繰り返して、そのいにしへの富、古の繁華、古の獨立、古の權勢乃至ないし大海にめあはすといふ古の大統領ドオジエの事を思ひぬ。
御仮屋おかりやの前のうまやには二百四十頭の牝馬めうまつないでありましたが、わけても殿下の亜剌比亜アラビア産にめあわせた三十四頭の牝馬と駒とは人目を引きました。この厩を四方から取囲とりまいて、見物が人山を築く。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼の車室内へ運んでくれた果物くだものかごもあった。そのふたを開けて、二人の伴侶つれに夫人の贈物をわかとうかという意志も働いた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と言う金ちゃんの言葉の意味はわからぬながらも私は娘のために心をわずらわした。けれどもはかない私の思い出の中心となるのはこの柳屋の娘ではなかった。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
又、菟道ウヂ鹿路シヽヂ目柴マブシ立て、射部ゑたゞけではカナはぬ猛獣の場合に構へたらしいこと、今尚、此風の矢倉構へる猟師があるのでも訣る。
桟敷の古い形 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ナミく藻のウツクツマと語らはず別れし来れば……霊あはゞ君来ますやと……たまぼこの道来る人のちとまりいかにと問はゞ答へやるたつきを