トップ
>
配
>
あてが
ふりがな文庫
“
配
(
あてが
)” の例文
後の世にはもつと禄高の多い土地を
配
(
あてが
)
つて貰ひたく思つてゐたので、かうしてわざわざ使者を立てて、風外を高松に迎へようとしたのだ。
茶話:12 初出未詳
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「きれいな子ですよ。お
腫物
(
でき
)
一つできない……。」と言って、お銀は
餅々
(
もちもち
)
したその
腿
(
もも
)
のあたりを撫でながら、ばさばさした
襁褓
(
むつき
)
を
配
(
あてが
)
ってやった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
もう見舞いに来る人も少くなった病室に、子供は
配
(
あてが
)
われたウエーファを手に持ったまま、
倦
(
う
)
み果てたような顔をして、ベッドに腰をかけていた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
タゴオルの一家では、亡くなつた岡倉覚三氏に島を一つ買つて
配
(
あてが
)
はうとした事があつた。相手は岡倉氏の事だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「これのまとめが一つで十三銭ずつです」小野田がそう云って
配
(
あてが
)
っていった仕事を、お島は普通の女の四倍も五倍もの十四五枚を一日で仕上げた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
「それは武器ではない、
好奇心
(
キユリオシチイ
)
です。私の頭に
配
(
あてが
)
ふよりも博物館に持つて往つた方が
宜
(
よろ
)
しい。」といふ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「その時私がちゃんと小遣いまで
配
(
あてが
)
って、それから何分お願い申しますと、叔母っ子に頼んだくらいじゃないか。」
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
二人は連れ立つてそこらの
珈琲
(
コーヒー
)
店に入つて往つた。音楽家は暖い珈琲と菓子の一皿とを乞食に
配
(
あてが
)
ひながら、自分は
卓子
(
テーブル
)
に
恁
(
よ
)
りかゝつて、せつせと作曲に取りかゝつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
おかなの話によると、
鉱敷課
(
こうしきか
)
とやらの方に勤めて、鉱夫達と一緒に穴へ入るのが職務であるその旦那から、月々
配
(
あてが
)
われる生活費と小遣とは、
幾許
(
いくら
)
でもなかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
買つて
配
(
あてが
)
つたところで、格別礼も言はないで、一寸
領
(
うなづ
)
いてみせた位で、直ぐ受取つたに相違ない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
配
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“配”を含む語句
心配
配偶
配合
気配
分配
配下
支配人
配慮
目配
配偶者
手配
眼配
年配
配達
御心配
差配人
郵便配達
氣配
配分
勾配
...