“配合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつり23.5%
はいごう11.8%
つりあい11.8%
とりあわせ11.8%
めあわ5.9%
あしら5.9%
あしらひ5.9%
くみあわ5.9%
つりあひ5.9%
つれあい5.9%
はいがふ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
へいと塀とは続いても隣の家の物音さえ聞えない坂上は大きな屋敷門に提灯の配合うつりが悪く、かえって墓場のように淋しかった。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
はなった障子しょうじ隙間すきまからはおにわもよくえましたが、それがまた手数てかずんだたいそう立派りっぱ庭園ていえんで、樹草じゅそう泉石せんせきのえもわれぬ配合はいごうは、とても筆紙ひっしにつくせませぬ。
二人して息せき急ぎ感応寺へと持ち込み、上人が前にさし置きて帰りけるが、上人これをよくたまうに、初重より五重までの配合つりあい、屋根庇廂ひさし勾配こうばい、腰の高さ、椽木たるき割賦わりふり
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そういう、一見史文しぶん模様めいた奇妙な配合とりあわせが、この桃花木マホガニーの寝台を飾ってる構図だったのである。そして、ようやく法水が、その断頸鷲の浮彫から顔を離した時だった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「実はネ、お前にはまだ内々でいたけれども、家大人おとッさんはネ、行々はお前を文三に配合めあわせる積りでお出でなさるんだが、お前は……厭だろうネ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そして何所どこに一てんちりとてもなく、またみち両側りょうがわほどよく配合あしらった大小だいしょうさまざまの植込うえこみも、じつなんとも申上もうしあげかねるほど奇麗きれい出来できり、とても現世げんせではこんな素晴すばらしい道路どうろられませぬ。
花の家元だけに一草亭は二人の会合を、苅萱かるかやと野菊の配合あしらひ位に軽く思つて、それを一寸取持つてみたいと思つたに過ぎなかつた。一草亭はこれまで色々いろんな草花の配合をして来たが、花は一度だつて
「その手段として、すだれへだてて縁結びをし、配合くみあわせは月下氷人に任せるというくだりが御座いますが」
いきなりに雛形持ち出して人を頼み、二人して息せき急ぎ感応寺へと持ち込み、上人が前にさし置きて帰りけるが、上人これをよくたまふに、初重より五重までの配合つりあひ、屋根庇廂の勾配、腰の高さ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「それはそうだ。これはおれが心なかったな。しかし、さしずめ永の浪々のうちに配合つれあいをなくして、今の境涯に落ちたという仔細しさいだろう?」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
時候じこうと、ときと、光線くわうせんの、微妙びめう配合はいがふによつて、しかも、品行ひんかう方正はうせいなるものにのみあらはるゝ幻影まぼろしだと、宿やど風呂番ふろばんの(しんさん)がつた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)