“めあわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
娶合39.6%
嫁合20.8%
16.7%
12.5%
配合2.1%
2.1%
婚合2.1%
2.1%
配偶2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あくる日はすぐ公儀の御届を済ませ、石崎平馬が承知なら、娘のお礼をそのまま嫁にして、助十郎と娶合めあわせると言い出した
支配人の用助さんは私より三つ年上の五十四で、養子の金三郎さんは二十五、ゆくゆくは主人のめいのおもんさんと嫁合めあわせることになっておりますが——
同じ真綿工場の持主であった彼のあによめは、不断銀子の母親の働きぶりを見ていたので、その眼鏡にかない、彼を落ち着かせるために、彼女をめあわせた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
奥方は小笠原おがさわら兵部大輔ひょうぶたゆう秀政ひでまさの娘を将軍が養女にしてめあわせた人で、今年四十五歳になっている。名をおせんかたという。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「実はネ、お前にはまだ内々でいたけれども、家大人おとッさんはネ、行々はお前を文三に配合めあわせる積りでお出でなさるんだが、お前は……厭だろうネ」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
二三分時ぷんじ前までは文三は我女わがむすめの夫、我女は文三の妻と思詰めていた者が、免職と聞くより早くガラリ気がかわッて、にわか配合めあわせるのが厭に成ッて、急拵きゅうごしらえ愛想尽あいそづかしを陳立ならべたてて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その娘は弟で、貧弱な源氏で、しかも年のゆかない人にめあわせるために取っておいたのです。またあの人も東宮の後宮こうきゅうに決まっていた人ではありませんか。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
後で佐渡屋の総領娘で、品吉と婚合めあわせることになって居るお絹とわかりましたが、平次と母親の話を何んか気になる節があって、娘だてらに盗み聞きして居た様子でした。
御仮屋おかりやの前のうまやには二百四十頭の牝馬めうまつないでありましたが、わけても殿下の亜剌比亜アラビア産にめあわせた三十四頭の牝馬と駒とは人目を引きました。この厩を四方から取囲とりまいて、見物が人山を築く。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
初めお勢が退塾して家に帰ッた頃「いさみという嗣子あととりがあッて見ればお勢は到底どうせ嫁に遣らなければならぬが、どうだ文三に配偶めあわせては」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)