“嗣子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しし60.0%
あととり11.4%
よつぎ11.4%
しゝ5.7%
むすこ5.7%
あとつぎ2.9%
あとゝり2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは豊橋市の素封家の嗣子ししで、その地方の銀行の重役をしている男で、義兄の勤める銀行がその銀行の親銀行になっている関係から
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
勘さんの嗣子あととりの作さんは草鞋ばきで女中を探してあるいて居る。ちとさそうな養蚕かいこやといの女なぞは、去年の内に相談がきまってしまう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
凡ての者の後方うしろにて彼等いふ。ひらかれし海をわたれる民は、ヨルダンがその嗣子よつぎを見ざりしさきに死せり。 一三三—一三五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
一説に曰く、桔梗の方がにわかに公をうとんずるようになったのは、公が最初の約束にそむいて則重の嗣子しゝを殺害したのが原因であると。
百樹もゝきいはく京水をしたがへて越後に遊びし時、此小千谷をぢやの人岩淵いはぶち氏(牧之老人の親族なり)の家につゑをとゞめたる事十四日、(八月なり)あるじの嗣子むすこ廿四五ばかりがう岩居がんきよといふ、しよをよくす。
死神しにがみ吾等われら婿むこ死神しにがみ吾等われら嗣子あとつぎ此上このうへ吾等われらんでなにもかも彼奴あいつれう、いのち財産しんだいなにもかも死神しにがみめにれませうわい。