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嗣子
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あととり
ふりがな文庫
“
嗣子
(
あととり
)” の例文
勘さんの
嗣子
(
あととり
)
の作さんは草鞋ばきで女中を探してあるいて居る。
些
(
ちと
)
好
(
よ
)
さそうな
養蚕
(
かいこ
)
傭
(
やとい
)
の女なぞは、去年の内に相談がきまってしまう。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
初めお勢が退塾して家に帰ッた頃「
勇
(
いさみ
)
という
嗣子
(
あととり
)
があッて見ればお勢は
到底
(
どうせ
)
嫁に遣らなければならぬが、どうだ文三に
配偶
(
めあわ
)
せては」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
たよりにしきっている最愛の
嗣子
(
あととり
)
息子の新之丞も、いままたこの無残な殺されかたをして……しかも怪猫はあいかわらずかげもかたちもなく
亡霊怪猫屋敷
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「それでも可いさ。然し
嫁
(
く
)
れやうか、
嗣子
(
あととり
)
ぢやないかい」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
其処にはお婆さんには孫、与右衛門さんには
嗣子
(
あととり
)
であったきつい気の
忠
(
ちゅう
)
さん、海軍の機関兵にとられ、肺病になって死んだ忠さんも葬られて居ます。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
東京のさる身分ある人の女で、里子に来て、
貰
(
もら
)
われて橋本の女になった。橋本の
嗣子
(
あととり
)
が亡くなったので、実弟の谷さんを
順養子
(
じゅんようし
)
にして、いさちゃんを
妻
(
めあ
)
わしたのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
嗣
常用漢字
中学
部首:⼝
13画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“嗣”で始まる語句
嗣
嗣息
嗣信
嗣君
嗣孫
嗣後
嗣立