“配偶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つれあひ49.2%
つれあい37.1%
ツマ3.0%
はいぐう3.0%
つま1.5%
つれあ1.5%
めおと1.5%
つれ0.8%
めあは0.8%
めあはせ0.8%
めあわ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、この思ひがけない挨拶は、のつそりのつそり歩を進めてゐる亭主の、めかしたてたその配偶つれあひには、あんまり嬉しくなかつた。
お静は思わず顔を赤らめて、襟に顎を埋めましたが、おとなしいようでも岡っ引の配偶つれあいは、それ位の技巧が無いとは言い切れません。
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
其と、も一つ意外なことには、配偶ツマ争ひの「物語」や、「物語歌」が、相当に伝へられて居た。配偶ツマ争ひと言ふ語は、少し不正確である。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
よく御存ごそんじでしょうね……(マイダーノフは、意味ありげににやりとして)あの人は配偶はいぐうを求めるのが、なかなか容易じゃなかったんです。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
一人だに、 わが配偶つまよ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
お前も輕率かるはずみだつたが、俺も確かに惡かつた、世間の思惑おもわくは兎に角、今の配偶つれあひのお常の手前もあるから、夜逃げまでしたお前の娘のお君を跡取りにして、丸々身上しんしやうも渡せまいが
髭に続いてちがいのあるのは服飾みなり白木屋しろきや仕込みの黒物くろいものずくめには仏蘭西フランス皮のくつ配偶めおとはありうち、これを召す方様かたさまの鼻毛は延びて蜻蛉とんぼをもるべしという。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「赤前垂に赤い片襷かただすき、揃のあわせで皆んな素足だ、よくもあんなに綺麗なのを五人も揃えたと思うと、亭主の造酒助みきすけよりもその配偶つれのお余野というのが、大変な働き者だったんですね」
申入るゝ者多かりしが今度このたび同宿どうしゆく杉戸屋すぎとやとみ右衞門が媒人なかうどにて關宿せきやどざい坂戸村さかとむらの名主是も分限ぶんげんの聞えある柏木庄左衞門かしはぎしやうざゑもんせがれ庄之助に配偶めあはせんとてすで約束やくそくとゝの双方さうはう結納ゆひなふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
九助と配偶めあはせたき由申により私し養女に仕つり同人方へつかはせし儀に御座れば何も不義ふぎいたづら者のと私養女に難曲なんくせ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
初めお勢が退塾して家に帰ッた頃「いさみという嗣子あととりがあッて見ればお勢は到底どうせ嫁に遣らなければならぬが、どうだ文三に配偶めあわせては」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)