“伴侶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんりょ50.0%
つれ18.2%
とも15.9%
はんりよ4.5%
みちづれ4.5%
なかま3.4%
づれ1.1%
ともだち1.1%
みちずれ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔の旅の伴侶はんりょの顔を見れば、いつでも、愉快な情景や、面白い冒険や、すばらしい冗談などの尽きぬ思い出がきでてくるものだ。
駅馬車 (新字新仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
そして更に氣のついた時には、この親子は男の伴侶つれであるやうにわざと寄り添ひ、末野は、女とすれすれに歩いてしきりに話しかけた。
末野女 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
昼間見置きし枕辺の聖母の心臓を剣さしとほせる油絵は、解剖図などかけし様にて、あまり心地よき寝覚めの伴侶ともにもあらざりき。
りよ行の時にはもうこひ人のやうな伴侶はんりよで、撮影さつえい現像げんぞうつけ技量ぎれう自然しぜんと巧くなつて、學校での展覽會てんらんくわいでは得意とくいな出ひんぶつであり
冥界めいかい伴侶みちづれか、はか相借家あひじやくやか、とまであやしんだ二人ふたりをんなが、別條べつでうなく、しかも、そろつてうつくしいかほげてたから。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「フランシス」「ベルナルドーネの若い騎士」「円卓子パンサ・ロトンダの盟主」などと声々に叫び立てながら、はぐれた伴侶なかまを探しにもどって来た。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
自分達より目下の者どもも実際は一緒に墓場に旅行している道伴侶づれで、決して他の旅路を指して出掛ける別の人種ではないと云うように考える、一年の長い暦の中でも
それに、時をきざむセコンドの音がたえず聞こえて、なんだかそれが伴侶ともだちのように思われる。一人で帰って来ても、時計が待っている。夜けに目がさめてもチクタクやっている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
何んな敗徳の中にでも、また何んな堕落の中にでも、自分が一足入り込んで、そしてそこから抜け出やうとするやうな時に、その芸術の黒猫は一緒に伴侶みちずれになつて来るものである。
黒猫 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)