“みちづれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
道連49.1%
道伴29.1%
伴侶7.3%
路伴3.6%
途連3.6%
同伴1.8%
同行者1.8%
路連1.8%
道伴侶1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅は道連みちづれが、立場たてばでも、また並木でも、ことばを掛合ううちには、きっとこの事がなければ納まらなかったほどであったのです。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どんな人間との合乗あひのりでもたかが三四十分の辛抱だから、介意かまはないが、それでも感じのいゝ、道伴みちづれであつて呉れゝばいゝと思つた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
我等は十の鬼と共に歩めり、げに兇猛なる伴侶みちづれよ、されど聖徒と寺に浮浪漢ごろつき酒肆さかみせに 一三—一五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
○こゝに我が魚沼郡うをぬまごほり藪上やぶかみの庄の村より農夫のうふ一人柏崎かしはざきえきにいたる、此路程みちのり五里ばかりなり。途中にて一人の苧纑商人をがせあきびとひ、路伴みちづれになりてゆきけり。
俊子が一人離れて側道わきみちれてしまへばそれでいゝのだが、帰途かへりの都合からそのなかの一人と途連みちづれになるやうな事があると、あとの二人は何だか物寂しい、だまされたやうな気持になるのださうだ。
神伝流で言う水枕、溺死人引揚げの奥の手だ。藁をも掴むというくらいだから真正面まともに向っては抱き付かれて同伴みちづれにされる。
勘左衛門は至ッてひょうきんな男ゆえ、自分ははなはだ好きであッて、いつも途中などで出遇う時にはいい同行者みちづれだと喜んで、冗談を言いながら一しょに歩くのが常であッた。
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
大袈裟おおげさなのを笑いもしない女房は、その路連みちづれ、半町此方てまえぐらいには同感であったらしい
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いっそこの女を手に懸けたら!」と、途中で考えたことがふたたび彼の心によみがえってきた。「そうだ、ここまで追詰められては、俺もこの女を道伴侶みちづれにするほかに救われる道はない。 ...
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)