“駅”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
えき55.2%
うまやじ12.1%
しゅく10.3%
うまや10.3%
しく1.7%
しゆく1.7%
つき1.7%
つぎ1.7%
つぐ1.7%
とど1.7%
はゆま1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人ふたりは、往来おうらいえきほうかって、したのです。電線でんせんうえに、しろつきが、ぽかりとかんでいました。これをつけた、良二りょうじ
昼のお月さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
「昔平ノ重衡しげひらは、囚人めしゅうどとして東海道を、関東へ降る道すがら、何んとかいううまやじで白拍子の千寿と……で、わしも……行こう、亀千代」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
お節句の菖蒲しょうぶを軒から引いたくる日に江戸をたって、その晩はかたの通りに戸塚に泊って、次の日の夕方に小田原のしゅくへはいりました。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いつの間にか、トチトチトン、のんきらしいひびきに乗って、駅と書いた本所停車場ステイションの建札も、うまやと読んで、白日、菜の花をながむる心地。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
春は途中のしくなれば
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
○そも/\我郷わがさと雪中の洪水こうずゐ、大かたは初冬と仲春とにあり。このせきといふしゆくは左右人家じんかまへ一道ひとすぢづゝのながれあり、すゑ魚野川うをのかはへ落る、三伏さんふくひでりにもかわく事なき清流水せいりうすゐ也。
常ならば東海道の五十三つき詩にもなるべき景色ならんに、柿色の筒袖つつそでに腰縄さえ付きて、巡査に護送せらるる身は、われながら興さめて、駄句だくだにでず
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
それから同人の五十三つぎの一枚画を見た所が原駅はらじゅくの所に鶴が二羽田に下りて居り袋井駅ふくろいじゅくの所に道ばたの制札の上に雀が一羽とまつて居つた。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
君は維新のおん帝、御十七の若帝わかみかど、御束帯に御冠みかんむり御板輿おんいたごしに打乗らせ、天下取ったる公卿くげ将卒に前後左右をまもらして、錦の御旗を五十三つぐの雄風にひるがへし、東下りをはたし玉ひぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
土水木各々をその納音で見れば、お久美は大駅土、大く土にとどまる。
故に前年はゆませて天下の神宮をととのへ、去歳こぞあまねく天下をして釈迦牟尼仏しやかむにぶつの尊像高一丈六尺なるもの各一鋪いちふを造り並に大般若経一部を写さ令めき。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)