“囚人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めしゅうど41.1%
しゅうじん21.1%
めしうど18.9%
しうじん10.0%
とらわれびと2.2%
とらはれ2.2%
とりこ2.2%
つみびと1.1%
とらわれ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昔平ノ重衡しげひらは、囚人めしゅうどとして東海道を、関東へ降る道すがら、何んとかいううまやじで白拍子の千寿と……で、わしも……行こう、亀千代」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今日こんにちより右平林の後役あとやくは其の方に申付けるによって役宅にすまい、不都合なきよう島内囚人しゅうじんの取締を致せ、下役人一同左様心得ませえ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
警護の者は囚人めしうどを神聖裁判所の古い建物内にある、陰気で狭苦しい丸天井の牢屋へ引きたてて来ると、その中へ監禁してしまった。
奈何どうでもい……。』と、アンドレイ、エヒミチは體裁きまりわるさうに病院服びやうゐんふくまへ掻合かきあはせて、さも囚人しうじんのやうだとおもひながら
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
廊下の左右は囚人とらわれびと達の部屋で、部屋部屋からは囚人たちの、呟いている声、呪っているような声、突然恐怖に襲われたような、叫び声などが聞こえて来た。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ヂュリ histヒスト! ローミオー! histヒスト!……おゝ、こちの雄鷹をたかをば呼返よびかへ鷹匠たかじゃうこゑしいなア、囚人とらはれゆゑこゑしゃがれて、高々たか/″\とはばぬ。
なさけなや、六欲煩悩ぼんのう囚人とりこである身は、やはり、うつつも少しも変らず、恐ろしい。激しい不安や恐怖の餌じきにならずにはいられぬのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
……おゝ、こちの雄鷹をば呼び返す鷹匠の声が欲しいなア、囚人とらわれの身ゆゑ声が嗄れて、高々とう呼ばぬ。
文章その他 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)