『文章その他（ぶんしょうそのた）』

私は元来、浅学と同時に物臭の性で、骨を折つてまで物事を理解しようなぞといふ男らしい精神は余り恵まれてゐない。そのせいで、観賞に時代の割引を余儀なくされ、その理解に一々なにがしの造詣を必要とする古典芸術なるものは、見ない先から逃げたがる風であ …

著者	坂口安吾
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「鷭　第一輯」鷭社、1934（昭和9）年4月11日
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約10分（500文字/分）
朗読目安時間	約16分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

去（いな） 空（うつろ） 囚人（とらわれ） 予（わし） 早熟（マセ） 卿（そもじ） 夫（つま） 送（あ） 声言（こわね） 臥（ね） 順（したが） 這般（しゃはん） 能（よ） 老年（としより） 羅馬（ローマ） 消息（たより） 往（い）

題名が同じ作品

文章その他 （新字新仮名）／ 坂口安吾 （著）