“早熟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ませ76.5%
さうじゆく5.9%
そうじゅく5.9%
はや2.9%
はやなり2.9%
プレコシティ2.9%
マセ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おきみ婆さんの言葉はずいぶんうがちすぎていたけれど、私は子供心にうなずいて、さもありなんという早熟ませた顔をしてみせました。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
現在一しよになつてゐる花子と恋をした頃はいかに早熟さうじゆくとは言へ二十歳にならぬ少年の事で、その後夫婦になつてからは殆ど一年置きに子供が出来たやうなわけから
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
十五の女の児にしては、筆の運びこそたどたどしいものの、さすがにませた言葉づかいで、その頃の男女の早熟そうじゅくさが思いやられた。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
早熟はやいなあ、あんたは、ほんとうに早熟はやい」
かやの生立 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
早熟はやなり和蘭覆盆子おらんだいちごべにや摘む
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しきりに霊感インスピレーション早熟プレコシティとについて、それらをあたかも私たちが本当にもっておるものであるかのように語り合った。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
西洋の娘がいかほど早熟マセてゐるにしても、よしんば恋がミネルヷの神力を与へたにしても、十三や十四の娘に斯んな気のきいた、綺麗な
文章その他 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)