“順”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したが65.7%
じゆん14.1%
じゅん11.1%
おとな3.0%
したがう2.0%
おとなし1.0%
したがわ1.0%
1.0%
めぐ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の時院のけしきかはらせ給ひ、汝聞け、帝位は人のきはみなり。人道にんだうかみより乱すときは、天のめいに応じ、たみのぞみしたがうて是をつ。
「廿五日。(三月。)晴。花影くわえい童女五十回忌に付、かえ賢忠寺参詣。」花影は文政六年三月二十五日に夭した蘭軒庶出のぢよじゆんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
が、最後に彼と彼の家庭の調子が程好く取れているからでもあり、彼と社会の関係がぎゃくなようで実はじゅんに行くからでもある。——話がつい横道へれた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「これじゃあ、俺も、おとなしくしちゃいられねえ。吉田様の歳祝いにでも行ってくるべ。」
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
天元五年の冬、其家は成り、其記は作られたが、其翌年の永観元年には倭名類聚抄わみょうるいじゅしょうの撰者の源したがうは死んだ。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かぶつて煖炉ストオブの前に膝を並べた時分の姿が目に附いて、嗚呼ああおとなしい間を、と力抜ちからぬけがして了ふ。貴様これが人情だぞ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
されば婦人に七去とて、あしき事七ツ有り。一には、しゅうとしゅうとめしたがわざる女はさるべし。二には子なき女は去べし。是れ妻を娶るは子孫相続の為なれば也。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そのペン先がいかにも使いらされて、柔かな幅をもっている、平均に力が入って、くっきりとした明晰な書体だが穏和なふくらみの添っているその字は、峯子に正二を思い出させた。
今朝の雪 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
三に曰く、みことのりを承はりては必ず謹め、きみをば則ちあめとす。やつこらをば則ちつちとす。天おほひ地載せて、四時よつのときめぐり行き、万気よろづのしるし通ふことを得。地、天を覆はむとるときは、則ちやぶるることを致さむのみ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)