“順風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゆんぷう25.0%
じゅんぷう25.0%
じゆんふう25.0%
おひかぜ12.5%
おひて12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奧州あうしうくだつたんです——うち年號ねんがう明和めいわる……元年ぐわんねんさるの七ぐわつ八日やうか材木ざいもく積濟つみすまして、立火たつび小泊こどまりからひらいて、順風じゆんぷうおきはししたとき、一にん
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「電話では、ちょっとしゃべれないね。とにかく万全の用意をととのえていることだ。死地に落ちてもなげかず、順風じゅんぷうに乗ってもゆだんせずだ。ねえ、そうだろう」
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
さて今を去㕝さること(天保十一子なり)五百四十一年前、永仁えいにん六年戌のとし藤原為兼卿ためかねきやう佐渡へ左遷させんの時、三嶋郡寺泊てらどまりえき順風じゆんふうまち玉ひしあひだ初君はつぎみといふ遊女いうぢよをめし玉ひしに
かれつぶさに教へ覺したまへる如くに、いくさを整へ、船めて、度りいでます時に、海原の魚ども、大きも小きも、悉に御船を負ひて渡りき。ここに順風おひかぜいたく起り、御船浪のまにまにゆきつ。
さらば恨むところも無しと、弟も笑へば我も笑ふ。船の帰るさに順風おひてを得たるは、船子にも嬉しからぬことあらじ。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)