“明和”の読み方と例文
読み方割合
めいわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蜀山人しょくさんじんの狂歌におけるや全く古今にかんたり。しかしてその始めて狂歌を吟ぜしはおもふに明和めいわ三、四年のこう年二十歳のころなるべし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
郁次郎は奉行所内の遥か奥に隔っている藪牢やぶろうにはいっていた。そこにある厳重な一棟ひとむねは、明和めいわの大獄以来使ったことのない番外牢であった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明和めいわ九年(十一月改元「安永」となる)二月中旬の或る日、——殿町にある脇屋わきや代二郎の屋敷へ、除村久良馬よけむらくらまが訪ねて来た。
初夜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)