“治承”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じしょう66.7%
ぢしよう16.7%
ちしやう5.6%
ちしょう5.6%
ちしよう5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
治承じしょう寿永じゅえいという風雲乱世は、つい昨日きのうのようであったが、今はもう鎌倉幕府という言葉さえ、民衆には新しいひびきがくなっている。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて壽永じゆえいの秋の哀れ、治承ぢしようの春の樂みに知る由もなく、六歳むとせの後に昔の夢を辿たどりて、直衣なほしの袖を絞りし人々には、今宵こよひの歡曾も中々に忘られぬ思寢おもひねの涙なるべし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ほととぎす治承ちしやう寿永じゆえいのおん国母こくも三十にしてきやうよます寺
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
治承ちしょうの昔文覚上人もんがくしょうにんが何処の馬の骨だか分らないされこうべを「義朝よしとも髑髏どくろ」と称して右兵衛佐頼朝うひょうえのすけよりともに示した故智になら
一三八治承ちしよう三年の秋、たひらの重盛やまひかかりて世をりぬれば、一三九平相国へいさうこく入道、一四〇君をうらみて一四一鳥羽とば離宮とつみやめたてまつり、かさねて一四二福原のかやの宮にくるしめたてまつる。