“辿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たど99.3%
だど0.3%
タド0.2%
たゞよ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とりあえずの中を駅前の交番まで辿りついてきいてみたが「さあ、今頃になって宿は無理でしょうな」と巡査は極めて冷淡である。
I駅の一夜 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
夜の短かい時分で、寅刻過ぎといふと、すつかり明るくなつて居る筈、根岸から子刻過ぎに出ると五里近い道を辿り着くのが精一杯でせう。
其東に平たくて低い背を見せるのは、聞えた香具山なのだらう。旅の女子の目は、山々の姿を、一つ/\に辿つてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
二人三人づゝ、いづくへくともらず、いづくからるともかず、とぼ/\したと、と、のやうに辿徜徉ふ。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)