“子刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こゝのつ52.2%
ここのつ42.6%
ねのこく5.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「素人量見ですよ、どうせあつしはそんなチヨボクレは知らねえ、——兎も角子刻こゝのつ過ぎまで噛み合つて、——これもいけませんか」
銭形平次捕物控:167 毒酒 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
やがて子刻ここのつ、上野の鐘が五月雨さみだれの空に籠って聞えて来ると、見馴れた場所柄とも思えぬ、不思議な不気味さが犇々と長次の身に迫ります。
夏の夜も漸く更けた、子刻ねのこく(十二時)少し過ぎ、向柳原の八五郎の家の表戸を、メチヤメチヤに叩く者があるのです。