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子刻
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ねのこく
ふりがな文庫
“
子刻
(
ねのこく
)” の例文
夏の夜も漸く更けた、
子刻
(
ねのこく
)
(十二時)少し過ぎ、向柳原の八五郎の家の表戸を、メチヤメチヤに叩く者があるのです。
銭形平次捕物控:264 八五郎の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
引請しにより彼是月に二兩位に成りしとぞ或夜
廻
(
まはり
)
の節
霜月
(
しもつき
)
末
(
すゑ
)
の事にて寒氣
烈敷
(
はげしく
)
雪は
霏々
(
ちら/\
)
と降出しゝ中を石町の鐘と
倶
(
とも
)
に
子刻
(
ねのこく
)
の拍子木を打乍ら
小路々々
(
こうぢ/\
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もう
子刻
(
ねのこく
)
は過ぎている。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
向柳原の路地の入口に、三輪の萬七がその戰鬪的な四角な顏を現はしたのは、やがて
子刻
(
ねのこく
)
近い刻限でした。
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
宿
(
やど
)
したれど人に知らせず婆が
許
(
もと
)
へ
呼取
(
よびとり
)
しも太守樣の若君樣が
御胤
(
おたね
)
なれば
竊
(
ひそ
)
かに御男子が御出生あれと
朝夕
(
あさゆふ
)
神佛
(
かみほとけ
)
へ
祈
(
いの
)
る
甲斐
(
かひ
)
にや安産せしは前にも云へる如く御身と年月
刻限
(
こくげん
)
まで同じ寶永二年の三月十五日
夜
(
よる
)
の
子刻
(
ねのこく
)
なりき
取揚
(
とりあげ
)
見
(
みれ
)
ば玉の如き男子なれば娘やばゝが
悦
(
よろこ
)
びは天へも
上
(
のぼ
)
る心地なりしが悦ぶ甲斐もあら
情
(
なさけ
)
なや
御誕生
(
ごたんじやう
)
の若君は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「來ましたよ。
子刻
(
ねのこく
)
(十二時)少し前でしたか知ら」
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
出し公儀にても
御詮議
(
ごせんぎ
)
ありし處更に
請取
(
うけと
)
る人の出ることもなく一年
程
(
ほど
)
經
(
へ
)
て後番人九助儀町役人共
差添
(
さしそへ
)
町奉行所へ
罷
(
まかり
)
出べき旨
差紙
(
さしがみ
)
に付家主五人
組
(
ぐみ
)
名主同道にて
罷
(
まかり
)
出けるは
舊冬
(
きうたう
)
九助が
拾
(
ひろ
)
ひし金八十兩
殘
(
のこ
)
らず下し置れしにより九助始め町役人一同有難く
頂戴
(
ちやうだい
)
して歸り
殊
(
こと
)
に九助は
夢
(
ゆめ
)
かとばかり
打悦
(
うちよろこ
)
び居たりし處其夜
子刻
(
ねのこく
)
頃廿四五の男
番屋
(
ばんや
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
子刻
(
ねのこく
)
(十二時)近いと思ひました」
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“子刻”で始まる語句
子刻半
子刻過
子刻頃