“頂戴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうだい73.0%
ちやうだい18.1%
いただ2.8%
ちようだい2.3%
てうだい0.9%
いたゞ0.5%
いたゞき0.5%
ちゃうだい0.5%
ちょうでえ0.5%
ちょうでゃあ0.5%
ちょうでやあ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(あなたは春陽会しゅんようかいへいらしって? らしったら、今度知らせて頂戴ちょうだい。あたしは何だか去年よりもずっとさそうな気がしているの)
文放古 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そのかは小六ころくさん、はゞかさま座敷ざしきてて、洋燈ランプけて頂戴ちやうだいいまわたしきよはなせないところだから」と依頼たのんだ。小六ころく簡單かんたん
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
冬の頃から頂戴いただいていたものを、花見の客が無闇に立て込む今日此頃では忘れたかのようにお寿賀さんは夫れをれようともしない。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「お父様、どうしませう。ジウラさんがこのまゝ死にでもしたら、あたしが殺したやうなものですわ。どうかして頂戴ちようだいよ。早く/\」
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
『まァ、大層たいそうよろこんでること』あいちやんはおもつてほもつゞけました。『をしへて頂戴てうだいな、ね、わたし此處こゝから何方どつちけばいの?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
胸の広さの頼母しきを解せぬといふにはあらざれど、のつそりもまた一気性、他の巾着で我が口濡らすやうな事は好まず、親方まことに有り難うはござりまするが、御親切は頂戴いたゞいたも同然
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あくまであざむく長庵が佞辯ねいべん奸智かんち極惡ごくあくたとふるに物なしと後にぞ思ひ知られけり十兵衞はあに長庵がたくみのありとは少しも知らず然樣さやうならば頂戴いたゞきますとおのれが出たる三兩を再び胴卷どうまきの金と一しよ仕舞込しまひこむ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「あら、あたしこそ。あたしこそだわ。許して頂戴ちゃうだい。」
いてふの実 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
して貰っちゃあ——それより、もう一ぺえ、茶が頂戴ちょうでえしてえな。おめえ、煎茶せんちゃの心得でもあると見えて、豪勢、うめえ茶をのませてくれたよ
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「それじゃ『笹島駅から三丁目』かい? 『一軒置いて二軒置いて三軒目』だろう? 『名古屋へ入りゃあたら寄て頂戴ちょうでゃあも』は何うだい?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
さて「名古屋へいりゃあたらよっ頂戴ちょうでやあも」という註文は果したが、団さんの発祥地は、「笹島駅から三丁目、一軒置いて二軒置いて三軒目」よりはもっと遠く、碁盤割の本町通ほんまちどお
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)