“煎茶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんちゃ84.4%
せんちや15.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、あかたすきで、色白な娘が運んだ、煎茶せんちゃ煙草盆たばこぼんを袖に控えて、さまでたしなむともない、その、伊達だてに持った煙草入を手にした時、——
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
茶の進化は概略三大時期に分けられる、煎茶せんちゃ抹茶ひきちゃおよび掩茶だしちゃすなわちこれである。われわれ現代人はその最後の流派に属している。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
夏目なつめ先生はペン皿の代りに煎茶せんちや茶箕ちやみを使つてゐられた。僕は早速さつそくその智慧ちゑを学んで、僕の家に伝はつた紫檀したんの茶箕をペン皿にした。
身のまはり (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
若い丁稚でつちが、店使ひにしては贅澤過ぎる赤繪あかゑ茶碗ちやわんに、これも店使ひらしくない煎茶せんちやをくんで、そつとお靜の傍にすゝめました。