“せんちゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煎茶97.4%
磚茶2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「三男坊のひやめしなもんですからね、こんな贅沢ぜいたくな芸当は習わして貰えなかったんです、済みませんが煎茶せんちゃにして下さいませんか」
半之助祝言 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その深い茶碗ちゃわんの形からして商家らしいものを正香らの前に置き、色も香ばしそうによく出た煎茶せんちゃを客にもすすめ、自分でも飲みながら
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
堤の下の赤松越しに、四条行きの電車が走っている。電車道の人家の庭には白いはながしだれて咲いている。磚茶せんちゃの味のような風が吹く。ごろりと横になりたいような景色だった。
田舎がえり (新字新仮名) / 林芙美子(著)