“磚茶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんちゃ50.0%
たんちゃ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堤の下の赤松越しに、四条行きの電車が走っている。電車道の人家の庭には白いはながしだれて咲いている。磚茶せんちゃの味のような風が吹く。ごろりと横になりたいような景色だった。
田舎がえり (新字新仮名) / 林芙美子(著)
火にかけた鉄鉢の磚茶たんちゃが煮えると、その黒汁を椀に盛り、山羊の臭いバタの厚切れを入れて炒麦を振りこむ。肉が手に入るまでこれで何日かの凌ぎをつける。
新西遊記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)