“磚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわら40.0%
せん30.0%
しきがわら20.0%
たん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下には黄金色きんいろをしたかわらいてすこしの塵もなかった。老嫗は青年を伴れて遊廊かいろうを通って往った。遊廊の欄干も皆宝石であった。
賈后と小吏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
高度な火で土を焼いたせんという一種の瓦を、厚さ一丈の余、高さ何十丈に積みかさねたものである。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
扉はなくなりのきは傾き、しきがわらの間からは草が生え茂って庭内はひどく荒れていて、二三日前に見た家屋の色彩はすこしもなかった。許宣は驚くばかりであった。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その奥は土地でたんと云っている煉瓦れんがのようなものが一ぱい積み上げてある。どうしても奥の壁に沿うて積み上げてあるとしか思われない。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)