“黄金色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こがねいろ61.9%
きんいろ21.9%
わうごんしよく3.8%
おうごんいろ2.9%
おうごんしょく1.9%
こんじき1.9%
かねいろ1.9%
きん1.9%
おうごんしよく1.0%
わうごんいろ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひかりが十ぶんたり、それに、ほどこした肥料ひりょうがよくきいたとみえて、山吹やまぶきは、なつのはじめに、黄金色こがねいろはなを三つばかりつけました。
親木と若木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
睦田むつだ老巡査はフト立ち止まって足下あしもとを見た。黄色い角燈かくとうの光りの輪の中に、何やらキラリと黄金色きんいろに光るものが落ちていたからであった。
老巡査 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
きたない黄いろをしてゐる病衣が日に照らされて、黄金色わうごんしよくふちを取つたやうに見えた。
ぼくをちょいと見た者は、どこを押せばそんななげきのが出るのかとあやしむだろう。身体はぴかぴか黄金色おうごんいろに光って、たいへんうつくしい。小さい子供なら、ぼくをきんだと思うだろう。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)
肉は、まだほんのちょっぴり博士の口に入ったばかりであったが、その切り取った腹腔ふっこうのところから、なにやら異様に燦然さんぜんたる黄金色おうごんしょくのものが光ってみえるではないか。
量目はかりめ約百万両。閻浮檀金えんぶだごん十斤也。緞子どんす縮緬ちりめんあやにしき牡丹ぼたん芍薬しゃくやく、菊の花、黄金色こんじきすみれ銀覆輪ぎんぷくりんの、月草、露草。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それはから狻猊さんげいか何かの、黄金色きんだの翠色みどりだのの美しくいろえ造られたものだった。畳に置かれた白々しろじろとした紙の上に、小さな宝玩ほうがんは其の貴い輝きを煥発かんぱつした。女は其前に平伏ひれふしていた。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
大臣だいじんよろこんで品物しなものると、皮衣かはごろも紺青色こんじよういろのさきは黄金色おうごんしよくをしてゐます。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
黄金色わうごんいろ金盞花きんせんくわ、男の夢にかよつてこれとちぎ魑魅すだまのものすごあでやかさ、これはまた惑星わくせいにもみえる、或は悲しい「夢」の愁の髮に燃える火。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)