“腹腔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふくこう71.4%
はら14.3%
ふっこう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腹腔ふくこうのほうではもうずっと弱く消されていた。これは振動が固い肋骨ろっこつに伝わってそれが外側まで感ずるのではないかと思うのである。
ねずみと猫 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
腹腔はらが岩片に潰されてしまって、その無残な裂け口から、幾重にも輪をなした腸綿はらわたが、ドロリと気味悪い薄紫色をして覗いておりましたわね。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
肉は、まだほんのちょっぴり博士の口に入ったばかりであったが、その切り取った腹腔ふっこうのところから、なにやら異様に燦然さんぜんたる黄金色おうごんしょくのものが光ってみえるではないか。