トップ
>
腹腔
>
ふくこう
ふりがな文庫
“
腹腔
(
ふくこう
)” の例文
腹腔
(
ふくこう
)
のほうではもうずっと弱く消されていた。これは振動が固い
肋骨
(
ろっこつ
)
に伝わってそれが外側まで感ずるのではないかと思うのである。
ねずみと猫
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
この上は、夫の解剖室に入って屍体の
腹腔
(
ふくこう
)
までを調べてみなければならなかったが、あの部屋だけは全く手を出す勇気がない。
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
腹腔
(
ふくこう
)
中の
汎発性
(
はんぱつせい
)
癌で死んだ母は、苦痛も訴えず、呻き声さえもらさなかった。
おごそかな渇き
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「それじゃあ腹水か、
腹腔
(
ふくこう
)
の腫瘍かという問題なのだね。君は見たのかい」
カズイスチカ
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
蟒
(
うわばみ
)
の
腹腔
(
ふくこう
)
に穴をあけ、その消化器官の
液汁
(
えきじゅう
)
を、丹念に採集したのです。
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“腹腔”の解説
腹腔(ふくこう/ふくくう/ふっくう、Abdominal cavity)とは人間を含む哺乳類の身体の部分のうち、横隔膜より下部で腹部の内腔を指す。その下部には骨盤がある。腹腔内面や内部の内臓は腹膜に覆われている。腹腔と腹膜腔を同義で用いることがしばしばあるが、厳密には、単純に横隔膜や腹壁に囲まれた空間を腹腔と呼び、その内面の腹膜によって作られる空間を腹膜腔という。例えるならば、壁紙を貼る前の部屋が「腹腔」、「腹膜」という壁紙で囲まれた空間を「腹膜腔」と呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
腔
漢検準1級
部首:⾁
12画
“腹”で始まる語句
腹
腹這
腹立
腹癒
腹掛
腹痛
腹鼓
腹匍
腹部
腹背