“蟒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわばみ71.9%
うはばみ15.6%
おろち3.1%
みづち3.1%
みずち3.1%
ウハヾミ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案「狼は出ねえが、うわばみしゝが出まさア、なアに出ても飛道具とびどうぐウ持っているから大丈夫でいじょうぶでござりやす、あんた方の荷物をお出しなせえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
秣槽まぐさをけのなかや、玄関などには、からだをくの字型に曲げたり、ふんぞり返つたりした、いぎたない連中が、まるでうはばみのやうな大鼾をかいてゐた。
のの字を描き、しの字を描いて、風によじれ束になった焔が、おろちのように蜓って来る。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いにしへより此の毒にあたる人、幾許いくばくといふ事をしらず。死してみづちとなり、或は霹靂はたたがみふるうてうらみむくたぐひは、其の肉をししびし(ほ)にするとも飽くべからず。さるためしはまれなり。
邪念の悪業あくごうにひきずられて、あるときはそれが生前の獣の姿になって恨みをはらしたり、またあるときは鬼となったりみずちとなったりしてたたりをするという例は
又「ウハヾミおよし」の様な少しも悪いところのないのも悪婆で、「女団七」のお梶の様なのも善人なのだが、やはり悪婆の型に入るし、実に多種多様なものである。
役者の一生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)