“希”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ねが53.7%
こいねが13.7%
まれ7.3%
こひねが3.9%
ねがわ3.9%
のぞ3.9%
ねがは3.4%
1.5%
こいねがわ1.5%
こひねがは1.5%
(他:12)5.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“希”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 工芸 > 工芸91.7%
文学 > フランス文学 > 小説 物語26.9%
歴史 > 伝記 > 個人伝記6.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「そちは義経に、謀叛をすすめるのか。せっかく兄が建てられた新しい陣営に、もう仲間割れが起るようにとねがっているのか」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊に、宮枢の秘に触れ、天皇、上皇、妃嬪たちをも、一列の登場人物とみなして、淡々と、えがいてみたいねがいを伴っています。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シューベルト、ブラームスなど、「みずからこいねがわずして独創的なる人々、」そういう人々の独創について、真の独創について
これらの議員は、いずれも財産を思うもの一人もなく、等しく自己の生命を全うして、未来の安楽をこいねがうものばかりである。
太陽系統の滅亡 (新字新仮名) / 木村小舟(著)
かかる所なればおとなふ人もまれなるに、加樣かやう度々たび/\音信おんしんせさせ給ふ事、不思議の中の不思議也。
酒は余り飲むな? はあ、今日のやうに酔うた事はまれです。かたじけない、折角の御忠告ぢやから今後はよろしい、気を着くるです。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
なかんづく、ちようの貫高をこひねがひ、の屈平を仰ぐ、諸知友の知るところなり。
留魂録 (新字旧仮名) / 吉田松陰(著)
ただたまたま心に暇があるときに、媼の身の上の多幸ならむことをこひねがつてゐる。
日本媼 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
以上みなその真蹟しんせきを石印に写したるもの、ねがわくは髣髴ほうふつとして、その真を失わざらん。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ねがわくは将来右の『植物志』と同様、否な、それ以上の立派な仕事が出来る人が日本に生まれ出て、その誇りとする出来栄えを世界万国に示されん事を庶幾しょきする次第だ。
私の今のくるしみは、私ん自分にのぞんでゐる愛のりなさを、かなしむ心に外ならないのです。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
よしや我彼が御手に殺さるるとも、我はなお、彼にのぞみをかけざるを得ざるなり。……
斯の如きは素願にあらず、ねがはくは名もなく誉もなき村人の中に交りて、わが「真村」をその幽囚より救はんか。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
ねがはくは、雑誌「温泉」編集部諸大人、早々に円生君と私の対談会でも、どこかの温泉でおん催しあらんことを。
落語家温泉録 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
高山の雪に火縄の火のなとをがひのるはかなつまばかり
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひである——。
〔モダン紳士十誡〕 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
こいねがわくは決して貴国臣民を罰することなくして私を相当の処分に付する手続きを尽すよう願いたい。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
羽織をさばいた胸さがりの角帯に結び添え、こいねがわくは道中師の、上は三尺ともいうべき処を、薄汚れた紺めりんすの風呂敷づつみを、それでもしかと結んだと見えて、手まさぐると……
が、家内かない財布さいふじりにあたつてて、安直あんちよくたひがあれば、……魴鮄はうぼうでもいゝ、……こひねがはくは菽乳羮ちりにしたい。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
こひねがはくば、満天下の妙齢女子、卿等けいら務めて美人たれ。
醜婦を呵す (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
而してその他の人々に至つては徒らに『鉄鎖を求め埒内に止まらんこと』のみをねごふてゐる。
恋愛と道徳 (新字旧仮名) / エレン・ケイ(著)
「……いや、そうでしたか。ねごうてもない良縁ではありますが、玄徳も大丈夫を以て任じてはいるものの、年すでに五十、ご覧のごとく、鬢髪びんぱつにはやや白いものを呈しておる。聞説きくならく、呉侯のお妹は、なお妙齢佳春の人という。私とは余りにふさわしくない配偶ではありませんか」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上に述べた通り、古エジプトや西アジアや古欧州の竜は、あるいは無足の大蛇、あるいは四足二翼のものだったが、中世より二足二翼のもの多く、またれに無足有角のものもある。
多分、物はれなるを以てとうとしとするからであろう、自分は、この仙台のまちにとって、最初の、またただ一人の清国留学生だというので、非常に珍重がられ、それこそあなたの言うように
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
おこうは手早く縫いものを片付けて、庄太郎が、炉の火に、焚木たきぎを加えているうちに、風といっしょに久住十郎がはいってきて、戸口で、惣平次と挨拶を済ますと、色の変った黒羽二重の裾を鳴らして六畳へ上って来ながら、
僧等は幾かさねの美しき衣を脱がせて、姫をひつぎの上に臥させまつり、下に白ききれを覆ひ、上に又髑髏どくろ文樣もんやうある黒き布を重ねたり。
今や東京市の風景全く破壊せられんとしつつあるの時、われらは世人のこの首都と富嶽との関係を軽視せざらん事をこいねごうてまない。
鼓瑟ことのてしばしとだえ鏗爾こうじとしてしつさしおきてち、対えて曰く、三子者さんししゃよきに異なり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
彼等はどうかすると、はなぱりの強い女主人から頭ごなしに呶鳴どなりつけられて、ちりちりするような事があったが、思いがけない気前を見せられることも、めずらしくなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私のようなことを言って救いを乞いに廻る者もめずらしくないところから、また例のぐらいで土地の者は対手あいてにしないのだ。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
それから、二三日経ってある朝、銭占屋は飯を食いかけた半ばにふと思いついたように、めずらしく朝酒を飲んで、二階へ帰るとまた布団を冠って寝てしまった。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
さばかり人にあやしまるれど、彼は今日のみこの町に姿をあらはしたるにあらず、折々散歩すらんやうに出来いでくることあれど、箇様かようの酔態を認むるは、兼て注目せる派出所の巡査もめづらしと思へるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ソレ臣ノネガウトコロ、唯誓ッテ反国ノ逆ヲチュウシ、以テ先帝ノ遺詔イシヨウニコタエ、世々ノ大道ヲ明ラカニセンノミ。カカルトキオモワザリキ、将星チントシテ、我今生コンジョウノ命スデニ終ラントスルヲ天ノ告ゲ給ウアラントハ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)