“ねご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
37.5%
25.0%
25.0%
眠込12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて田舎の旅宿が大抵その講の元を勤める。盗難多き旅宿は営業ならぬからで、庚申塚を道側に立てるも主として盗難少なく道路安全をねごうての事と見ゆ。
ねごうてもない良縁ではありますが、玄徳も大丈夫を以て任じてはいるものの、年すでに五十、ご覧のごとく、鬢髪びんぱつにはやや白いものを呈しておる。聞説きくならく、呉侯のお妹は、なお妙齢佳春の人という。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この盾何の奇特きどくかあると巨人に問えば曰く。盾に願え、ねごうて聴かれざるなし只その身を亡ぼす事あり。人に語るな語るとき盾の霊去る。……汝盾を執って戦に臨めば四囲の鬼神汝を呪うことあり。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ト思ひしが。有繋さすが義を知る獣なれば、眠込ねごみを噬まんは快からず。かつは誤りて他の狐ならんには、無益の殺生せっしょうなりと思ひ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)