ねご)” の例文
いちどきに家中かちゅうの者がめかけてくる手はずとなっておるのだから、いわばわれわれはりの先陣せんじんねごうてもないほまれをつとめるわけなのだ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この盾何の奇特きどくかあると巨人に問えば曰く。盾に願え、ねごうて聴かれざるなし只その身を亡ぼす事あり。人に語るな語るとき盾の霊去る。……汝盾を執って戦に臨めば四囲の鬼神汝を呪うことあり。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)