“心願”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんがん73.3%
しんぐわん13.3%
こころだのみ6.7%
こゝろだのみ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、この、「長い黒の外套がいとう」を着て闇黒あんこくむ妖怪は、心願しんがんのようにその兇刃きょうじんを街路の売春婦にのみ限定してふるったのだ。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
忘れて打喜うちよろこびやれ/\嬉しや南無金毘羅こんぴら大權現だいごんげん心願しんぐわん成就じやうじゆ有難やとなみだを流して伏拜ふしをがみテモマア此寒さに御機嫌ごきげんよくと藤三郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あわれかかるものに成るべきならば功名てがらを得させて、多年いだける心願こころだのみそむかざらしめたし、草木とともに朽ちて行く人の身はもとより因縁仮和合いんねんけわごう
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あはれ如是かゝるものに成るべきならば功名てがらを得させて、多年抱ける心願こゝろだのみそむかざらしめたし、草木とともに朽て行く人の身は固より因縁仮和合いんねんけわがふ、よしや惜むとも惜みて甲斐なく止めて止まらねど
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)