“如是”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にょぜ28.6%
かく14.3%
によぜ14.3%
かくのごとき9.5%
かくのごとく9.5%
かゝる4.8%
かう4.8%
あゝいふ4.8%
こん4.8%
こんな4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思想とか哲学めいたところは十如是にょぜもんというところただ一個所だけであって、それも、文字で数えれば、たった三十四字のものだ。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
恐れ多けれども一天万乗の君なりとて欲界の網羅を脱し得玉はねば、如是かくなり玉ふこと如是なり玉ふべき筈あり、憎まむ世も無く恨まむ天もあるべからず。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
私が数語を以て問へば数語を以て答へるのみである。この地の処女に如是によぜしつけもあることを思ひ、興あることに思つたので、挨拶あいさつをして其処を去つた。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
侠もた遊廓内に何権理なにけんりとか名の付く可き者なり。而して紅葉は実に如是かくのごとき妙法の功力を説法せんとの意ありしや否やはかく、佐太夫なる人物は宛然たる粋の女王なり。
それぞれ今日の世相を如是かくのごとくならしめている原因を明らかにするのに、しばしば芭蕉翁の文芸を利用することを得たので、しかもそれと同系同種ともくせられている初期の俳諧はもとより
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
如是かゝる心を有つて居しかと責めては後にてとむらはれむ、一度はどうせ捨つる身の捨処よし捨時よし、仏寺を汚すは恐れあれど我が建てしもの壊れしならば其場を一歩立去り得べきや
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
尚汝の了見も腹蔵の無いところを聞きたく、其上にまた何様とも為やうと、我も男児をとこなりや汚い謀計たくみを腹には持たぬ、真実ほんと如是かうおもふて来たは、と言葉を少時とゞめて十兵衞が顔を見るに
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
くちさへけば pardonnezパルドンネ-moisモア, pardonnezパルドンネ-moisモア! 新型しんがた細袴ずぼん穿かねば、半時はんとき片時へんしってをられぬ如是あゝいふ蝱共あぶどもなやまされねばならぬとは? おゝ
……おゝ、脊中せなかが、脊中せなかが! ほんに貴孃こなたうらめしいわいの、とほとほところ太儀たいぎ使者つかひさッしやって、如是こんぬるやうなおもひをさすとは!
いろ蒼白まッさを!……ほかにもたれやら? や、パリスどのまで? あまつさへ血汐ちしほひたって?……あゝ/\、なんといふ無慚むざん時刻じこくぢゃ、如是こんなあさましいことをば一とき爲出來しでかすとは!……や、ひめ身動みうごきやる。