“兎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
75.1%
うさぎ23.0%
0.8%
うさ0.6%
うざぎ0.2%
0.2%
とに0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その水が、川であったか、海であったか、また、湖であったか、私は、今それをここでハッキリ云うことが出来ない。かく、水の上であった。
幼い頃の記憶 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
キネマ女優、芳野絢子あやこかつら下に青い眼鏡めがね、お振袖のような派手なあわせの肩を、素晴らしい羽織がもすれば滑ります。
青い眼鏡 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
もしも皆様のうちのだれかが「うさぎはあそこにかくれているよ」とでも仰言おっしゃろうものなら、わたしはまあどうなっていたのでしょう。
(新字新仮名) / 竹久夢二(著)
——というと、まるで魔法使いの杖の下に、かき消すように消えてしまったうさぎのように思われるであろうが、そのような、いかさま現象ではない。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
玄妙げんみょうきわまる槍と、精妙無比せいみょうむひな太刀はここにたがいの呼吸をはかり、たがいに、のすきをねらい合って一瞬一瞬、にじりよった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ今日では男の子が四人、女の子が五人、塩梅あんばいに振分けになってると思うばかり、男女長少、腹の底からこれを愛しての毛ほども分隔わけへだてはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「狐こんこん狐の子、狐の団子はうさのくそ。」
雪渡り (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「狐こんこん狐の子、狐の団子はうさのくそ。」
雪渡り (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
わたしが幼い頃の元園町は家並がまだ整わず、到るところに草原があって、へびが出る、きつねが出る、うざぎが出る、私の家のまわりにも秋の草が一面に咲き乱れていて、姉と一緒にざるを持って花を摘みに行ったことをかすかに記憶している。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なにもあれかゝ物音ものおときこゆる以上いじやうは、其處そこ何者なにものかゞるに相違さうゐない
とにかくもう一年辛抱しんばうしなさい。今の学校さへ卒業しちまへば………母親おふくろだつて段々取る年だ、さう頑固ぐわんこばかりもやアしまいから。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)