“愉快”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ゆかい63.9%
ゆくわい18.6%
おもしろ7.2%
こゝろよ2.1%
たのし2.1%
たのしみ2.1%
いいこころもち1.0%
こころよ1.0%
こころよか1.0%
こころよき1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“愉快”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学(児童)30.8%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語11.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
海がしずかなときには、ガラスのようにたいらな波上はじょうを、いっぱいに帆を張って走るほど、愉快ゆかいなものはない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
わたしは、会社かいしゃうちにいるときより、そとあるくときのほうが愉快ゆかいなのも、そのためです。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつもことだが、この晩餐ばんさんことわたくしためには愉快ゆくわいであつたよ。
かれ餘念よねんもなくきはめて愉快ゆくわい仕事しごとしたがつてるやうにつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「ほほう、この若狭わかさ商人あきんどはどこかへ泊ったと見える、何か愉快おもしろい夢でも見ているかな。」
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とさも聞惚ききとれたる風を装おい、愉快おもしろげに問いかくれば、こは怪談の御意に叶いしことと亭主はしきり乗地のりじとなり、
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それに間に合ふやう是非とも取り急いで茶室成就しあげよ待合の庇廂ひさし繕へよ、夜半のむら時雨も一服やりながらで無うては面白く窓撲つ音を聞き難しとの贅沢いふて、木枯凄じく鐘の音氷るやうなつて来る辛き冬をば愉快こゝろよいものかなんぞに心得らるれど
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
たとへば、緩漫なまのろふゆしりへにはなやかなはるめがるのをて、血氣壯けっきさかんわか手合てあひかんずるやうなたのしさ、愉快こゝろよさを、つぼみはな少女をとめらと立交たちまじらうて、今宵こよひ我家わがやりゃうせられませうず。
むかしある国の長者が二人の子を引きつれて麗かな天気のをりに、香のする花の咲き軟かな草のしげつて居る広野を愉快たのしげに遊行ゆきやうしたところ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かおりのする花の咲き軟らかな草のしげって居る広野ひろの愉快たのしげに遊行ゆぎょうしたところ、水は大分に夏の初めゆえれたれどなお清らかに流れて岸を洗うて居る大きな川に出で逢うた
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ああ弟とは辛いものじゃと、みちも見分かで屈托のまなこなんだに曇りつつ、とぼとぼとして何一ツ愉快たのしみもなきわが家の方に、糸でかるる木偶でくのように我を忘れて行く途中
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
嗚呼弟とは辛いものぢやと、路も見分かで屈托のまなこなんだに曇りつゝ、とぼ/\として何一ツ愉快たのしみもなき我家の方に、糸で曳かるゝ木偶でくのやうに我を忘れて行く途中、此馬鹿野郎発狂漢きちがひ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そんなに思ッてるとこだものヲ、お前さんが御免にお成りだと聞いちゃアあたし愉快いいこころもちはしないよ、愉快いいこころもちはしないからアア困ッた事に成ッたと思ッて、ヤレこれからはどうして往く積だ、ヤレお前さんの身になったらさぞ母親さんに面目があるまいと
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
木枯こがらしすさまじく鐘の氷るようなって来る辛き冬をば愉快こころよいものかなんぞに心得らるれど、その茶室の床板とこいた削りにかんなぐ手の冷えわたり
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ねぶるでもなく眠らぬでもなく、唯ウトウトとしているが如く、何ともかとも言様なく愉快こころよかッたが、虫は何時の間にか太くたくましく成ッて、「何したのじゃアないか」ト疑ッた頃には
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
繃帯をしてから傷のいたみも止んで、何とも云えぬ愉快こころよきに節々もゆるむよう。