“こゝろよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
快86.1%
愉快5.6%
心快2.8%
快暢2.8%
慊2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
売薬(ばいやく)は先(さき)へ下(お)りたが立停(たちどま)つて頻(しきり)に四辺(あたり)を瞻(みまは)して居(ゐ)る様子(やうす)、執念深(しふねんぶか)く何(なに)か巧(たく)んだか、と快(こゝろよ)からず続(つゞ)いたが、さてよく見(み)ると仔細(しさい)があるわい。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
譬(たと)へば、緩漫(なまのろ)い冬(ふゆ)の後(しり)へに華(はなや)かな春(はる)めが來(く)るのを見(み)て、血氣壯(けっきさかん)な若(わか)い手合(てあひ)が感(かん)ずるやうな樂(たの)しさ、愉快(こゝろよ)さを、蕾(つぼみ)の花(はな)の少女(をとめ)らと立交(たちまじ)らうて、今宵(こよひ)我家(わがや)で領(りゃう)せられませうず。
煎(せん)じなどしけるが今宵は吾助の番に當りて例の如く次の間に寢て居たりしに喜内は熱氣(ねつき)少し薄(うす)らぎたるにや其夜は心快(こゝろよ)げにすや/\と眠れる樣子なれば吾助は心に思ふ樣今喜内殿病に疲(つか)れ眠(ねむ)りたるなれば假令(たとへ)寢首(ねくび)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
漸(やうや)く安心して、軈(やが)て話し/\行く連の二人の後姿は、と見ると其時は凡(およ)そ一町程も離れたらう。急に日があたつて、湿(しめ)つた道路も輝き初めた。温和(やはらか)に快暢(こゝろよ)い朝の光は小県(ちひさがた)の野に満ち溢(あふ)れて来た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
〔譯〕君子は自ら慊(こゝろよ)くし、小人は自ら欺(あざむ)く。君子は自ら彊(つと)め、小人は自ら棄(す)つ。上達(たつ)と下達(たつ)とは、一の自(じ)の字に落在(らくざい)す。