“いゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
28.9%
26.3%
10.5%
7.9%
5.3%
依々2.6%
唯々2.6%
2.6%
快々2.6%
怡々2.6%
易々2.6%
美人2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、ではない。ばさりととなへたはおとで、正体しやうたい二本にほん番傘ばんがさ、トじやひらいたはいゝが、古御所ふるごしよすだれめいて、ばら/\にけてる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
作「はア宜うござえやす、立派な先生だからわりい烟草なんぞア呑まねえから、大急ぎでいゝのを買ってなせえ……あんた銭有りますかえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆アいゝかえ、頼むよ、おいらは明日あしたの朝早く起るから、お前飯を炊かして、孝助殿に尾頭付きでぽッぽッと湯気の立つ飯を食べさして立たせてやりたいから、いゝかえ、ゆるりとお休み
いゝエ妾になれって明白はっきりとは言わないけれど、妾々ッて世間で大変悪く言うが芸者なんかと比較くらべると幾何いくらいいか知れない
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
けえらねえ事も有るから、それでわしが案じるからいうので、行くなアとはいわねえ、行ってもいゝから早くけえってうというのだ、おめえは今迄親にあれことをいい掛けた事はねえが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
終焉をはりの影を依々いゝたる
わなゝき (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
万物ばんぶつの天理しふべからざる事かくのごとしといひければ、問客とひしひと唯々いゝとしてりぬ。雪頽なだれこと/″\方形かどだつのみにもあらざれども十にして七八は方形をうしなはず、ゆゑに此せつくだせり。
新「ちっとはいゝかえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「もう快々いゝんですよ。熱いこと、少し開けましょねエ」と主人の少女は窓の障子を一枚開け放した。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
実際沼倉は、「己は太閤秀吉になるんだ」と云って居るだけに、何となく度量の弘い、人なつかしい所があって、最初に彼を敵視した者でも、しまいには怡々いゝとして命令を奉ずるようになる。
小さな王国 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
今や往年の拿翁ナポレオンなしといへども、武器の進歩日々にあらたにして、他の拿翁指呼のうちに作り得べし、以て全欧を猛炎にする事、易々いゝたり。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
△「馬鹿美人いゝに極ってらア」
そうしていゝ菓子を、あゝ忘れて来た、惜しいことをした、それで茶を入れて、ぬるいのがいゝのだって、甘いいゝ茶で、どうもあのお嬢様お前お貰いよう、お貰いよう
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)